シロバナムラサキセンブリ
ではありませんでした! ゴメンナサイ
花友さんから指摘を受け、改めて見直しましたが、この植物はシロバナムラサキセンブリではありませんでした。 掲載日の2010年10月5日より誤った情報を掲載し続けてしまい、申し訳ありません。
白花であれば、色以外の形状は母種と同じはずですが、この花は花冠裂片の基部にある蜜腺溝の位置や形状が、ムラサキセンブリと大きく異なっていました。
上の左の写真のように、この花の蜜腺溝は明確に確認できます。 しかしこのことはムラサキセンブリの白花だとするとおかしく、蜜腺溝は右の写真のムラサキセンブリのようにほとんど見えないようになっていなければならなにのです。 このことだけでもムラサキセンブリの白花ではないと気づくべきでした。
花弁の開き具合もムラサキセンブリがほぼ平開するのに対し、この花は平開にまでは至っていません。 花弁の条が非常に薄いのですが、外側には淡紫色が入っているのでいずれにしても白花ではないようです。
ではこの花の正体は? 先の花友さんのご意見も参考にした結論は、「普通のセンブリ」です。 確かに他の地域で見られるセンブリとはやや様子が違い、また「ムラサキセンブリとセンブリは住み分けていて同じ場所には咲かない」とする通説にも反するのですが、やはりセンブリに違いなさそうです。 ちょっと色白のセンブリ、とでも言いましょうか。
というワケでシロバナムラサキセンブリの白花ではなくゴメンナサイなのですが、せっかくこのページに来られたのでシロバナムラサキセンブリの白花写真がある外部サイトをいくつかご紹介しておきます。
http://hananusubito.blog13.fc2.com/blog-entry-5273.html
シロバナムラサキセンブリ
白花紫 千振 リンドウ科 センブリ属
Swertia pseudochinens
Swertia japonica
今年(2010年)も咲いていてくれました。
花弁のすじはなく、シロバナムラサキセンブリ
だと思うのだが... もしかするとセンブリも
混じって咲いているのかなあ?
シロバナムラサキセンブリ
解説はムラサキセンブリのページをご参照下さい。 本種はムラサキセンブリの花にある濃紫色のすじは目立たず、うっすらと脈が見える程度。
2010.10.05 掲載
2013.10.16 訂正文と写真を追加
あひる (水曜日, 06 10月 2010 21:00)
こんばんは。
ムラサキセンブリ、シックできれいですね。
さっそく、センブリと比べようと、調べてみました。
ムムムム(ーー;) 分からん。みなさん、観察眼が鋭いですね。
イイイイ、イヌセンブリ! こんなんもあるの?!
まったく、頭がぐちゃぐちゃになりました。
一つ分かった事。
センブリも、ムラサキセンブリも、イヌセンブリも、
とってもかわいらしいと言う事です(*^^)v
センブリのお花に出会ったらして見たい事。
どんだけ苦いか、かじってみたいなぁ。
hanasanpo (木曜日, 07 10月 2010 00:18)
あひるさん、こんばんは! コメントをありがとうございます! トップページでお返事する前にページを移動してしまって、ごめんなさい。
センブリ、本当にそんなに苦いのか、いつか葉をかじってみたいと思います!
今週はムラサキセンブリから始まり、センブリ、シロバナムラサキセンブリ、ハッポウタカネセンブリと、珍しく?頻繁にページを更新しました。明日はまた別の珍しいセンブリ属を掲載予定です。 なぜセンブリ属ばかり続けたかというと、週末にまだ見ぬイヌセンブリを見に行くからです。土曜日にお初のイヌセンブリを探しに行きます。イヌセンブリを載せられたら、とりあえず今年のセンブリ属は完了です。 果たして、見つかるかな?
edelweice (月曜日, 28 10月 2013 17:39)
今頃、はじめて拝見して驚いています (@_@)
拙いブログですが、リンクを貼られるなら一言欲しかったです
hanasanpo (月曜日, 28 10月 2013 22:03)
edelweiceさん
本物のシロバナムラサキセンブリが大変よくわかるお写真があったので、リンクを張らせていただきました。連絡せず、申し訳ありませんでした。気分を害させてしまったら、お詫び致します。
今後ともよろしくお願い致します。
平家蟹 (火曜日, 29 10月 2013 20:07)
初めまして。
リンクのお知らせありがとうございます。
リンクは自由にしてください、個別の記事でもかまいません。
センブリとムラサキセンブリは蜜腺溝の形も違うそうですね。
私はまだ確かめていませんが。
このブログも野草がいっぱいですね。
巡回の対象にさせていただきました。
hanasanpo (火曜日, 29 10月 2013 21:03)
平家蟹さん、リンクを快諾いただき、どうもありがとうございます。
また訪問させていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
牧野 (火曜日, 05 11月 2013 08:16)
センブリは苦いです。漢方では胃薬として使います。
余りにもポピュラーなので、花を見たことがありません。
ムラサキセンブリは蛇紋岩層で今咲いております。かわいいです。
ツリガネニンジン、ワレモコウ(我亦紅)素敵なネーミングですね。
ミカドで間違いを書いてしまいました。北でなく南限です。
クコの実が赤いまま、ムラサキ色の花が咲いているのに今年初めて気がつきました。可憐な花です、垣根に毎年クコの実が赤く実るのに。
サザンカの花盛り。その下でホトトギスが花盛り、我が家の庭も捨てたものじゃない。
hanasanpo (水曜日, 06 11月 2013 05:41)
以前センブリの葉を噛んでみたことがありますが、もう二度としないと思いました。シロバナムラサキセンブリと思っていたセンブリは、センブリには違いないと思うのですが、どうも少し様相が違うのです... ムラサキセンブリと一緒に咲いているのも気になる点です。交雑種だったりして?
楽しいお庭をお持ちなのですね。目の前で季節の移り変わりを感じられるのは素晴らしいですね。ミカドの件、了解しました。
牧野 (水曜日, 06 11月 2013 15:06)
気になられる、ようでしたら、写真を牧野植物園の先生に見てもらって、鑑定
お願いしますが、よろしいですか?
センブリの漢字(千振)とは書かないようです。千振はトンボの名前にありますから。それと、センブリは三年たたないと花をつけないそうです。
辞典には二年で花をつけると書いてあるのもあります。
たかがセンブリ、されどセンブリ。こうなると面白いですね。
hanasanpo (水曜日, 06 11月 2013 22:54)
牧野さん、それはありがたいです。ぜひお願いいたします。掲載している写真はWEB掲載用に縮小してあるので、オリジナルをお渡しした方がよろしいでしょうか。もしよろしければ、「ごあいさつ」のページの一番下にあるメッセージ送信欄からメールをお送りいただければ、折り返しオリジナル写真をお送りしたいと思います。よろしくお願いいたします。
牧野 (木曜日, 07 11月 2013 10:22)
その必要はないと思います。小生のPCはノートですから。持ち運び見ていただきましょう。ムラサキセンブリ、4弁から7弁まで花弁があるのは御気付でしょうか?なんとも不思議な花です。「ごあいさつ」のページからメールを送信してみましょう。
hanasanpo (木曜日, 07 11月 2013 22:22)
了解しました。急ぎませんので、お時間に余裕のあるときにお願いいたします。
ムラサキセンブリはそのような目で観察したことはないのですが、センブリ属は裂片の数の変異が多いのには気づいていました。アケボノソウでは4〜8深裂までありました。でもどれも基本は5深裂なのでしょうね。