2007年に群馬県は野反湖で、初めて
この花を見ることができた。野反湖の
友人が見つけ自生地を教えてくれた。
さっそく見に行き初対面を果たした。
なんという美しい花かと思った。
センブリ属の花はどれも好きだが、この花の造形の素晴らしさは
群を抜いていると思う。和名は、わずかにクリーム色がかった白
い花冠を夜明けの空に、暗紫色の細点や、やや緑がかった黄色の
点を星々に見立てたと言われる。 私には細点が夜明け前の星々
に見えるのは同じであるが(明暗が逆だが)、黄色の大きな点は
まだ暗い東の空に輝く「明けの明星」に見える。
緑がかった黄色の点は蜜腺溝で、ここから蜜を分泌し昆虫の訪花を誘う。
他のセンブリ属も花冠に蜜腺溝があるが花冠の根元付近に位置することが
多く、また蜜腺溝の回りには毛状の付属体が生えていることが多い。アケ
ボノソウの蜜腺溝は花冠の長さ方向の半分より外側にあり、毛状の付属体
もないのでよく目立つ(顕微鏡で見たらあるかも知れない)。蜜腺溝から
花冠の根元までは模様がなくとてもスッキリしていて、そのことが蜜腺溝
や暗紫色の斑点をさらに浮き立たせる。
アケボノソウ
山地の水辺に生える2年草。茎は緑色で断面は四角く、高さは60〜90cm。茎葉は卵形〜披針形で先は尖り、基部はくさび形で鋸歯はなく、3脈が目立つ。茎の上部で枝を分け白色の花をつける。花の直径はおよそ2cm。北海道、本州、四国、九州に分布。花期は8〜9月。
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アケボノソウは花冠の裂片数の変異が多い
ように思う。 図鑑では5裂するとあるが、
4裂や6裂も特別珍しくはない。
2010.10.11 掲載
2010.12.26 8裂したアケボノソウの写真を追加。
(野反湖の友人、中村一雄さんの撮影です)
2015.10.23 3裂したアケボノソウの写真を追加。
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Dairy-Hiroダス
花さんぽ
これらの花も リンドウ科センブリ属
ゆき (水曜日, 21 9月 2016 05:58)
おはようございます、hiroさん、Kenさん、アケボノソウ、美しいお花ですね、クリーム色のお花の先端の彩り、なんとも、不思議な、模様と組合せでしょう、センブリの仲間の中でも、背丈が、のびるお花なんですね、。
HiroKen (水曜日, 21 9月 2016 21:16)
ゆきさん、こんばんは。アケボノソウ、いい花ですよね〜。名前もいい。センブリ属の中では際立って背高さんでもあります。昨年は1.5m位の高さの株を見ましたよ。