「ミヤマモジズリは苔むした岩の上に生える」。 実際は必ずしもそうではないのかも知れませんが、ここでは間違いなくそのような場所にいたのです。
ほら、ここにも。 上の2枚のに写真には、どちらにも9〜10下部のミヤマモジズリが写り込んでいます。 2014年8月30日と31日に撮影したものです。 長野県内の異なる場所ですが、大きく離れた場所ではないので、以下の写真は区別せず掲載します。
苔むした岩の上のミヤマモジズリ。彼らが大
好きな場所にいるときが、一番絵になります。
長楕円形の葉が2個、根元付近につきます。
花の色は、淡いピンク色。 茎の中央付近には、小さな鱗片葉があります。
2連のミヤマモジズリ。 よく似ています。 兄弟かな?
少し色が濃い個体。 和名は、モジズリ(ネジバナ)のようにらせん状になることが由来しているそうですが、モジズリほどにはらせん状になっているように見えませんでした。
色がとても淡い個体。
唇弁は長さ7〜8mmで、3深裂します。 先端から中央にかけては淡いピンク色、中央から基部にかけてはほぼ白色です。 白色の中に紅紫色の斑点が数個あります。 萼片と側花弁は挟披針形で、図鑑には「同形・同長」とあります。 基部でかぶと状に蕊柱を囲み、先端部ではやや反り返ります。
萼片と側花弁は同形・同長と上に書いてしまいましたが、側花弁(矢印部)は萼片より明らかに細いように見えます。 側花弁は萼片の内側に位置するので、開花状態によっては、花を下から覗き込まないとよく見えません。
唇弁の表面には多数の微突起があります。
距は前方に湾曲し、長さは5〜6mmです。
再会が楽しみなランの一つです。
2015.02.05 掲載
みっちゃん (月曜日, 09 2月 2015 21:48)
初めてこの花に出会ったとき、可愛いなと思いました。
遊歩道の脇にある腐葉土の上に沢山咲いていたのには感動しました。
翌年すっかり道路清掃で無くなりがっかりしました。
こんなことなら我が家に疎開させればよかったと悔やんだものです。
小さな花でなかなか気に入った写真を撮った事が有りません。
とてもきれいに撮れていますね。
hanasanpo (月曜日, 09 2月 2015 22:24)
ありがとうございます。
腐葉土の上にも咲くのですね!
苔が生えた岩の上が大好きなのかと思っていました。
「疎開」はぜひご自宅ではなく、近くの適地にお願いいたします。
オリンパスのTG-3、小さな花の接写にはイイですよ!
86net (火曜日, 10 2月 2015 09:37)
お久しぶりです、
トップの写真を拝見しまして、見た事ある構図にびっくりいたしました。
同じ場所といたましたら、
30日に訪ねており、右側の道端の岩の上に10数本咲いていたのに12日後には半分抜かれていましたのでがっかり致しました。
明らかにコケごと消えていました、ハイカーも最近は入ってきますので如何に地元の方々がパトロールしていても守れぬ現実があります。
hanasanpo (火曜日, 10 2月 2015 22:29)
86netさん、お久しぶりです。
10数本も咲く場所はそうたくさんあるとは思えないので、きっと同じ場所ですね!
しかし...! その後半分も持ち去られていたとは。
なんともひどいですね。まだまだ、そういうことをする人がいるのですね。
持ち帰っても、生きられません。
生きられるなら、その辺にたくさんいる訳ですからね。
その場所でしか生きられないから、そこにしかいないのに。
こんな簡単なことがわからない人がいるのは、ちょっと悲しいですね。
でも、貴重な情報をありがとうございました。
遠くに咲く花は、自分たちが見る前や後にどんな状態だったのか知るのは
難しいので、とても助かります。
ところで、そろそろタシロランを見に行かれる計画を練られているのですか?