2009年7月。群馬県の湿原で、初めてカキランを見ることが
できました。緑の湿原の中で、とても目立つ存在でした。
まだ咲き始めで、蕾もたくさんありました。
#2は茎の中ほどから上の姿です。全体の高さは
大きなものは70cmほどあります。葉は互生し,5〜
10個程度つきます。 平行脈沿いにくっきりとし
たシワが入るのが特徴的です。葉は下側が大きく、
上になるほど小さくなり、一番上は花のすぐ下で
包葉になります。
高原の日当たりのよい湿原です。この湿原も周辺から
ササが侵入し乾燥化が進んでいるように見えました。
もっと低い場所にも生えるようです。
名は色が柿に似ているから付けられたそうです。
見た印象では、木に生っている柿の実よりも、食べる
ために皮を剥いた状態の柿の色に近いと感じました。
別名はスズランで、蕾の形が鈴に似ているからだ
そうです...う〜ん、どうでしょう? うつむき加減に
垂れ下がった状態が、似ているといえば似ているかな?
この造形美と配色。かなり好きなランになりました。最近読者の方から、神奈川県の自生地の詳細な情報をいただくことができました。私の会社から遠くない場所です。こんな近くに咲くとは! 低地の草原と思われる場所です。今年は都合が付けられず行くことができませんでしたが、来年はぜひ見に行って、高原に咲くものと何か違いがあるのかを確かめたいと思います。
カキラン
湿地に生える高さ30〜70cmの多年草。葉は互生し長さ7〜12cm、幅2〜4cmの狭卵形で、脈上に著しい縦じわがあり、基部は短い鞘状になって茎を抱く。花は茎の上部に10個ほどつく。萼片は長さ1.2〜1.5cmの長卵形で先は尖り、緑褐色を帯びる。唇弁は内側に紅紫色の斑紋があり、関節によって2つに分かれる。唇弁の側裂片は耳上に張り出す。北海道〜九州に分布。花期は6〜8月。(参考:山渓ハンディー図鑑 野に咲く花)
2011.07.26 掲載
土佐市のぽち #3
(木曜日, 21 7月 2016 22:14)
Hirokenさん、有難うございます。
本当にそうですね!「やはり野におけ、蓮華草」ですね。
あちこちで盗掘などを見聞きすると、やるせない気持ちになります。
とるのは「カメラで撮る」だけにしてほしいですね。
土佐市のぽち (水曜日, 20 7月 2016 23:31)
こんにちわ!いつもお世話になっております。
四国カルスト、天狗高原は今、カキランの花ざかりです。高原を覆い尽くすほどのハンカイソウと、笹原に点在するヒメユリ、カキラン、ツリガネニンジン。その中にかわいいトンボソウがいます。
オオバノトンボソウとエゾスズランもちょっと離れた場所で見つけました。ヒメユリは乱獲で激減したと聞いています。
HiroKen (木曜日, 21 7月 2016 00:24)
土佐市のぽちさん、こんばんは。
天狗高原は、今素晴らしい季節を迎えているのですね。
ハンカイソウがたくさん咲いたら、さぞかし豪勢なことでしょう。
ヒメユリはこちらの方にはいないので、見たことがありません。
あの色は、高原の風景にとても映えるでのでしょうね。
しかし乱獲で激減したとは、本当に残念なことです。
花は、自生する場所で見るのが一番美しい。持ち出しは厳禁ですよね。