唇弁の先端部は卵形、後部は内側に巻き、
内部は暗褐色。黄色い部分は花粉塊。
エゾスズラン
山地の林内に生える多年草。茎は高さ高さ30〜60cm。葉は数個互生し、長さ7〜12cmで短毛がある。茎上部に緑色の花を20〜30個総状につける。蕚片、花弁は長さ約1cm。 花期は7〜8月。 [山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花]
先週ここにシャジクソウを見に来た時に、白花のシャジクソウを発見した。今日いろいろな花を案内下さった花の大先輩も白花はご覧になっていなかったのと、ご一緒した花ママ・花パパさんもシャジクソウは未見の花だということで、私達がご案内することになった。 花の先輩・大先輩方をご案内するということは、非常に稀な機会だ。 で、無事みなさんに白花のシャジクソウを見て頂いたと思ったら... 周辺を探索していた花ママさんが、「あらこんなところにエゾスズランが」とおっしゃる。
エゾスズランは、今年(2010年)見ようとしてなかなか見れなかった花だ。7/19の高尾山ではまったくの空振り、7/25の志賀高原では固い蕾の状態であった。それが目の前に見事な大株が4つも並んで咲いている! 先週ここに来て、この場所も見たハズなのに! その時は白花のシャジクソウを発見して舞い上がっていた。他にもいないかと目を凝らしたつもりであったが、頭の中が「白花、白花、シロバナ...」になっていたので、目の前にいた緑色のエゾスズランは他の草に溶け込んでしまい見えなかったのだろう。「灯台下暗し」とはまさにこのことだ。
エゾスズランを見たことのある花ママさんも「ずいぶん大きくて花付きがいい」とおっしゃっていたが、確かに図鑑の写真や志賀高原で見た蕾の株と比べると、ずっと大型で花の数も多い。 高さは測っていないが70cm位あったのではないかと思う。葉の長さも上の解説と一致しないが20cmほどあったと思う。この場所は生育に適しているのかな?
2010.08.10 掲載