今年(2013年)もエンビセンノウを見ることができました。
この花の色にはいつも魅了されます。
この植物の花期は自分では正確にわかっていないのですが、
見にいくに当たり8月初旬では早すぎると懸念していました。
しかし、咲き出していてくれました。 今年は全体的に開花
時期が早まっていることも関係しているかも知れません。
まだ咲き始めなので1つの花茎に数個の花しかつけていま
せんでした。 最盛期には10個以上つけることもあります。
今回、面白いことに気付きました。 エンビセンノウの草
丈は図鑑では40〜80cmとなっています。 この自生地にも
草丈が低いものと高いものがいます。
しかし注意して見ると、草丈が高い個体のすぐ近くには、
必ず他の背が高い植物がいるのです。
左の写真のエンビセンノウはとても背が高く、90cmほどもあるように見えました。 そして葉も触れ合うほど近くに、1m以上あるサワギキョウがいました。
一方、下の写真のエンビセンノウは高さ20〜40cmほど。 すぐ近くには50cmほどの植物がいるだけです。 勝手な想像ですが、もしかするとエンビセンノウは自分のすぐ近くにいる他の植物の大きさを感知し、それに負けまいと茎を伸ばすのかも知れません。
上の推論はエンビセンノウを主体に見た結果なので、間違っているかも知れません。 もしかすると真実はもっと単純で、土壌の栄養や日照条件の良い場所では植物がみんな大きくなり、そうではない場所ではみんな小さいまま留まる...。それだけのことであるのかも知れません。 いろいろと想像を巡らせてしまいました。
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