アナマスミレは、スミレの海岸型変種です。 北海道と本州(鳥取県以北)の日本海側と四国の瀬戸内側に咲きます。 1933年に北海道の礼文島のアナマ岩で発見されたことが名の由来だそうです。 発見された岩が漢字表記がなかったのか、この植物の漢字表記も「アナマ菫」です。 「アマナスミレ」と覚えちゃいそうですが、「アナマスミレ」です。
新潟県のこんな海岸の砂地に咲いていました。
5月なのに寒風が吹きすさび、寒かったです。
高さは10〜15cmほど。 開花時期は4〜6月です。
まだ咲き始めで花は多くありませんでしたが、アツバスミレを
見た後ずっと見たい花だったので、うれしい初対面でした。
葉は厚くて光沢が強く、細長い。 内側に強く巻むのが
特徴です。 葉が厚くなったり光沢が強くなったりする
のは、海岸型植物に多く見られると特徴ですね。
こんなに巻き込んでいます。 もっと強く巻き込んで、
まるでストロー状になることもあるそうです。しかし、
この傾向は西の方にいくほどこ弱まるそうです。
花は濃紫色で、唇弁の中央付近から基部は白く、
濃紫色のすじが入ります。
葉や茎は無毛、花も側弁の基部以外は無毛です。
側弁の毛はうまく写すことができませんでした。
距や萼片の様子です。 距は白色に紫色が入っていました。
2013.05.19 掲載
アナマスミレが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス
参考ページ
太平洋側に咲くよく似た花、アツバスミレが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス