#1 ようやくミズトラノオを見ることができました。 9月3日に訪れたときは、また花芽すら出していませんでした。 今回もまだ時期が早いようでしたが、日当たりのよい場所では咲き出していました。
自生しているものではありません。 遊水地に生える植物を展示する湿地園を作るために遊水地から土を運びプランターに入れたら、発芽したそうです。 かつて遊水地内に咲いていたものの種子が、土の中で眠っていたと考えられます。現在はプランターから露地に移され、数も増えているようです。
人が管理している場所にいるので自生ではありませんが、土の中で長年眠り続け、生育できる環境になるのをじっと待っていた訳ですから、すでに生育しているものを人間が掘り起こして移植した植物とは、区別してあげたい気がします。
#2 9月3日に訪れたときは、まだ
花芽もつけていませんでした。
#3 今回(9月19日)も、日当たりがあまり
良くない場所ではまだ開花していませんでした。
#5 花にフサフサした毛が生えているのがわかります。
でもとても小さな花なので、ここまで近づいても細かい
部分がわかりません。 写真をクリックすると少し拡大
して表示されます(どの写真も)。 さらに近づいてみます。
#6 雄しべの花糸(葯をつけている柄の部分)の中央付近から、多数の細毛が生えているのがわかります。 花が全体にフサフサした印象だったのは、この細毛のせいだったのですね。 花糸も細毛も薄紫色をしています。 こういう細かなフサフサを持つ花は大好きです。
#7 画質劣化を覚悟で、写真#6の一部をトリミングし拡大してみました。 雄しべは4本あり、花糸の中央付近から細毛が生えています。 このような花には初めて出逢った気がします。 小さいですが、拡大して見るととても見応えのある花だと思います。 とても気に入りました。 いつか自生する姿を見たいものです。
ミズトラノオ
本州以西の湖沼や溜池の水際、水田、水路などに生育し、ときに群生する多年草。横に這う地下茎から茎が立ち上がり、高さ30〜50cmになる。葉は柔らかく3〜4輪生し線形〜広線形で先は尖り、長さ3〜7cm、幅2〜5mmで全縁。茎の先端に桃色〜薄紫色の花が密生した穂状花序をつける。花期は8〜10月。湿地の開発で激減したほか、休耕田の遷移の進行などで数を減らしている。
2011.09.28 掲載
一歩二歩山歩 (木曜日, 01 10月 2020 13:17)
こんにちは。
ミズトラノオ、きれいな色で大好きです。
福井県敦賀市「中池見湿原」に自然にいっぱい咲いていますよ。(9月)
もちろん、至近距離で撮影できます。
一応守られている地域ですけど、そこから林道を歩いて行くと、ほったらかしの叢にも咲いています。
一応お知らせしますね。
Ken (土曜日, 03 10月 2020 04:18)
一歩二歩山歩さん、貴重な情報をありがとうございました!