山麓で地元の方に状況を聞いたら... 「シナノコザクラ?
もう終わったよ!」 ガ〜ン! 今回の目的の花の一つだ
ったのに... しかし、「もう終わったよ」と言われて行っ
てみたら実はまだ咲いていた、という経験は何度もあるの
で、めげずに行ったら、ほ〜ら、やっぱり咲いていた!
見頃の時期は過ぎてしまい色も薄くなっていましたが、
まだこんなに残っていました。 岩肌を水が滑り落ちる
ような、小さな滝の周辺に点々と咲いていました。 石
灰岩地で水が滴るような場所が好きなのは、イワザクラ
と同じですね。 イワザクラの変種だけあって、非常に
似ています。というより、私には見分けられません。
この花は花弁が6深裂していて通常より1つ多いです。
サクラソウ属の花は長花柱花 と 短花柱花 との2つの型
がありますが、上の写真は長花柱花 と思います。 花の
中心に丸く見える部分が柱頭で、雄しべはずっと下の方
にあり見えません。 水滴がついているのは雨が降って
いるからではなく、滝の飛沫を浴びているからです。
花の直径を測ってみました。 約2cmです。
花の状態はよくありませんが、葉の形がわかるのでこの写真を載せます。
シナノコザクラ
関東地方西部と中部地方南部に分布する多年草。 イワザクラの変種。 石灰岩地に多い。 葉は円形で直径3〜7cm、縁は不規則に浅く裂け、鋸歯もある。 表面は無毛。高さ5〜10cmの花茎の先に1〜5個の花を散形につける。 花冠は赤紫色で、直径2.5〜3.0cm。花喉部は黄色。
2011.01.30 掲載