とてもフレッシュなサクラソウを見ることができました。
人の管理の手が及んでいないと思われる場所で見ることが
できたのは、初めてです。
花弁が欠けてしまった花がありました。 花の内部が少し見えるのと、萼片の様子も見易いので、あえて撮影しました。
サクラソウ科の花は、2つのタイプがあります。 1つは雌しべが長いタイプで、花筒から丸い柱頭が頭をのぞかせています。 このタイプの花の雄しべは短く、花筒の下の方につくので見えません。 もう1つは雄しべが長いタイプで、先のタイプとは逆に、雄しべが花筒の上部につき、雌しべは短く外から見えません。 いずれも自家受粉を防ぐ仕組みのようです。 上の写真の花は、雄しべが長いタイプですね。 次の写真は、雌しべが長いタイプです。
葉の表面の様子です。 主脈上と葉の縁付近に多く白い毛があります。
葉の裏面の様子です。 白い毛は主脈上に多く、次いで
側脈上と葉の縁の部分にやや多い感じです。
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これが初めて見た自生のサクラソウかな? もう8年も前ですか。 当時初めて購入した、300万画素のデジカメで撮影したものです。 自生と言っても、元々自生していた場所が、今は保護区域になっているのです。 アシ刈り(野焼きではない)が行われているという点で、人の手が入った場所です。 しかし、その数は圧観でした。 奥に見える黄緑色の植物は、ノウルシです。
地面を歩く虫視線のアングル。 気付いたら、最近こういう写真を撮らないようになりました。 いかんですね。 頭を柔らかくして、もっと色々な花の姿をとらえるようにしないと。 超初心者の頃の方が、デキは悪くても面白い写真がたくさんあったように思えます。
自生であろうと思える場所で見ることができました。
つぼみの姿もかわいいです。
サクラソウ
川岸や山麓の湿り気のある場所に生える多年草。 全体に白い縮れた毛がある。葉は根元に集まってつき、長さ4〜10cm、幅3〜6cmの楕円形で、しわが多く、縁は浅く切れ込む。 花茎は高さ10〜40cmで、先端に紅紫色の花を散形状に数個つける。 花冠は直径2〜3cm、長さ1.0〜1.3cmの高杯形で、上部は5深裂し、裂片はさらに浅く2裂する。 のどはわずかに白い。 萼は緑色で5深裂する。 北海道、本州、九州に分布。 花期は4〜5月。
2011.05.23 掲載
2011.05.25 写真と文を追加