ハコネシロカネソウ

 

箱根白銀草 キンポウゲ科 シロカネソウ属

Dichocarpum hakonense

日本固有種  準絶滅危惧 (Near Threatened)

 ハコネシロカネソウ (箱根白銀草) キンポウゲ科 シロカネソウ属  2012.05.11 神奈川県
 ハコネシロカネソウ (箱根白銀草) キンポウゲ科 シロカネソウ属  2012.05.11 神奈川県

 

念願のハコネシロカネソウに出会うことができました。

 

 2012.05.11 神奈川県

 

 初対面のハコネシロカネソウの第一印象は... ちっこい!

小さい花とは思っていましたが、こんなに小さいとは。

花の直径は7〜8mmでした。 自生地にはタニギキョウも

多数咲いていましたが、花はタニギキョウの方が大きく見

えるほどです。

 

 2012.05.11 神奈川県

 

 白い花弁条の萼片は、薄いためか背面の薄い紫褐色の条が

うっすらと透けて見え、なんとも可憐です。 花弁は橙黄色

の部分です。 多数の雄しべが見えます。雌しべは2個です。

葉は3出複葉で、頂小葉の先端は丸みを帯びています。

 

 2012.05.11 神奈川県

 

 橙黄色の部分は蜜線状の花弁で、柄は細く、舷部は反転し丸い

形状をしています。 雄しべはこの花で数えたら25個ありました。

 

 2012.05.11 神奈川県

 

 花の背面です。 萼片には薄い紫褐色の条があり、

この花の美しさのアクセントになっています。葉は

脈打つことはなく、薄く平面的な感じに見えます。

 

 実は今回2度目の挑戦で、本種に出会うことができたのです。 前回(4月22日)は誤った情報を鵜呑みにしてしまい、山の中を長時間探し回った挙句に、見つけることができませんでした。 しかし今回は幸運な出会いに恵まれ、高い品質の情報をいただくことができたのです。 おかげで迷わずに自生地にたどり着くことができました。 少し躊躇しつつも初対面の私達を信用し情報を下さった方に、ここに感謝の意を記します。 本当にありがとうございました。

 

 

ハコネシロカネソウ

 

シロカネソウ(シロガネソウ)やツルシロカネソウに似る。林内や林縁に生える。高さ10〜20cmで全体に無毛。小葉は3出複葉で菱状卵形。花弁状の萼片は倒卵形で直径約7mm、白色で裏面に紫褐色の条が入る。橙黄色の花弁は蜜線状で5個ある。花期は4〜5月。本州(神奈川県と静岡県)の温帯〜暖帯に分布。


2012.05.23 掲載

2012.08.30 環境省レッドリスト2012年見直し版に従い、絶滅危惧カテゴリーをll類から準絶滅危惧にランクダウンした。

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    abo (月曜日, 20 6月 2016 09:48)

    はじめまして!aboと言います、先日立山へ行って参りました、その際の幾つかの花名が分かりません。
    「野山の花アルバム」を始めて閲覧させて頂きました、私の探している花はまだ見つかりませんが…とても分かり易く整理されて、写真も何パターンも表示されて居て素晴らしいサイトです、これからも利用させて頂きます。

  • #2

    HiroKen (月曜日, 20 6月 2016 20:13)

    aboさん、初めまして。
    お褒めいただきまして、どうもありがとうございます。
    立山は良い所ですよねえ! また行きたいなあ!
    このページはご覧になりましたか? もしまだでしたら、私たちが立山で見ることができた花の一部が載っています。 季節は少し違いますが、ご参考になるかも知れませんので、覗いてみてください。
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    これからも気軽に遊びに来て下さいね。

 

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