5月連休まっただ中のこの日、Hiroはかわいそうに仕事。 さて私Kenはどうするか? ホームページを更新するかなと思っていたら、Hiroから「シロバナハンショウヅルヲタンサクセヨ」の指令が来ました。 二人とも見たことがない花なのですが、神奈川県の某所で咲いているという情報を得たらしい。 せっかくの休日、天気も良いので独り花さんぽに出かけることにしました。
高速の渋滞もなく、ほどなく現地に到着。 初めての場所ですが、植物の種類が多く期待できそう。 すぐ道が二手に分かれ、右は整備された広い道、左は木道もあり植物が生い茂った狭い道。 当然ながら左の道に入ります。
しばらく小さな沢に沿って平坦な小道が続きます。 特にこれといった花はありませんでしたが、植物相が豊かで楽しい。 野鳥も多く盛んに鳴き声が聞こえます。 しかし楽しい気分もそこまで。 いきなり急な階段の登りに。 大した距離ではなかったのですが、かなり急なので息が切れてきます。 ゼーハーゼーハー、まだ続くのかい。
何度目かの小休止、足元に杭が4本立っています。 何かの植物を守っている感じ。 覗き込みましたが、ありふれた植物しか見えません。 これから何が出てくるのかな? などと思いつつ、ふと上を見上げたら白い花が。 いたではないですか!シロバナハンショウヅル。 大雑把な情報を元に来たので、よほど運が良くなけりゃ見つからないねと思っていましたが、ラッキーだったようです。下ばかり見て歩いていたら、きっと見つからなかったでしょう。
花冠は短めで、トリガタハンショウヅルのように細い釣鐘形ではなく、伏せた椀形です。 萼片は白い短毛が密生していました。 若い花はやや緑がかったクリーム色が入り、名前から連想する「白」とはやや違っていました。 しかしその後白色になっていくようです。 上の写真は白色と言ってよい感じです。 雄しべは多数ありました。
上の中央付近の花も、「シロバナ」と呼ぶに相応しく白い花でした。
★上の写真にマウスでポインターを重ねると花の拡大写真に切り替わります。
無事に出会えてよかったです。 Hiroに" Mission Completed! "とメールを送りました。 参考まで、トリガタハンショウヅルも1枚掲載します。
シロバナハンショウヅル
林縁などで低木にからむ、つる性半低木。葉は長い柄のある3出複葉。小葉は3中裂し、鋸歯がある。葉腋から長く毛が生えた花柄を伸ばし、伏せた椀形で淡黄白色の花を開く。花弁は退化し4個の花弁に見えるのは萼片で、広楕円形で長さ約2cm、外面は有毛。雌しべ、雄しべは多数あり、雄しべはほぼ同じ長さで、花糸は扁平で無毛。葯は黄色。本州(関東地方以西)、四国、九州に分布。花期は4~6月。
2012.05.07 掲載
2013.04.30 写真追加
jyonmama (月曜日, 05 5月 2014)
ハンショウヅル大好きです。野草に興味を持ったのが、ハンショウヅルピンクでした。名前が分らなくて、植物図鑑で調べ、はなの形から納得の名前でした。
そのあといろいろな花色があることに気づきましたが、出会うことも無く5年が過ぎて、先日、がけのような所に垂れ下がっている白い花を見つけ、図鑑で見るとなんとシロバナハンショウヅルでした。バンザーイの一日でした。
hanasanpo (火曜日, 06 5月 2014 03:21)
花の名前がわかったときや、新しい花に出会えたときは、本当にうれしいですよね!これからも「バンザーイ」の日がたくさんありますように!
ダットラがほしい。 (火曜日, 24 9月 2019 00:39)
ハンショウヅルって、9月に咲いたりしますか? 会社の裏山で、おぉ!!ハンショウヅルだ!と思った植物があったんですが、花期すぎ過ぎじゃねぇか。と不安になってしまって…見てくれ(ぱっと見)は、トリガタハンショウヅルっぽい感じです。
Ken (火曜日, 24 9月 2019 07:11)
植物の花期は、地域(緯度・標高)や気候などにより影響を受けますが、9月にシロバナハンショウヅルやトリガタハンショウヅルの花が咲く可能性は低いように思えます・・・
ダットラがほしい。 (金曜日, 27 9月 2019 00:51)
Ken様。
丁寧にありがとうございます。自分は飛騨に住んでいますが、いくらなんでもズレ過ぎですよね。また、仕事が休みの日にじっくり観察に行きたいと思います。
Ken (金曜日, 27 9月 2019 05:01)
もしその花の正体がわかりましたら、ぜひお教えください。