シキンカラマツ

 

紫錦唐松 キンポウゲ科 カラマツソウ属

Thalictrum rochebrunianum

奥の間  

シキンカラマツ 紫錦唐松 キンポウゲ科 カラマツソウ属 2010.07.24 菅平
シキンカラマツ 紫錦唐松 キンポウゲ科 カラマツソウ属 2010.07.24 菅平
シキンカラマツ  2010.07.31 長野県
 シキンカラマツ  2010.07.31 長野県
シキンカラマツ 2010.07.31 長野県北佐久郡
 シキンカラマツ 2010.07.31 長野県北佐久郡
シキンカラマツ 2010.07.31 長野県北佐久郡
 シキンカラマツ 2010.07.31 長野県北佐久郡

 

シキンカラマツ 

 

長野、群馬、福島の3県に分布する 山地の落葉広葉樹林の縁や林の中の湿った場所に生える多年草。 茎は0.7〜1.5mで紫色を帯び、無毛。 葉は互生し3~4回3出複葉、小葉は長さ1~3cmで先が浅く3裂する。 花には花弁がなく、花弁に見える紅紫色の部分は萼片。 萼片は薄い紅紫色で4〜5個あり楕円形。 萼片は花の頃にも落ちずに残る。 雄しべと雌しべは黄色く、多数。 葯は長楕円形で、花柄は無毛。

 

 

パートナーに「シキンカラマツを見にいこう!」と提案されたときは勉強不足でその姿が思い浮かばず、他の白い花のカラマツソウ属の一種かと思ってしまった。 白い花のカラマツソウも見ていない花は見たいと思うが... それだけのために遠方まで行くのはちょっと気合が出なかった。 しかしその後図鑑かネットで本種の姿を知り、なんと美しいカラマツソウ属かと思った。 これは見たいと、一気にその気になった。

 

2010年7月24日。池の平湿原や高峰高原でシャジクソウを堪能した後、菅平に向かった。持っていたシキンカラマツの咲く場所の情報は少なかったが、かなり湿気ったところにいるであろうとの推測から、菅平内の2箇所の候補地をターゲットにした。 しかし1箇所目の、あるペンション街近くの湿地に行ったとたん、車内からHiroがあっさり見つけた。 車を停めてあたりを探索すると、けっこうな数がいることがわかった。 

 

萼片の薄い紅紫色は微妙なグラデーションを呈し、ややマットな感じ。 これがレモンイエローの雄しべ・雌しべと絶妙なコントラストを演出している。 他のカラマツソウ属には見られない美しさ。 紫錦唐松という和名も素晴らしく思える。

 

初対面のシキンカラマツであったが、残念ながらやや時期が遅く、また見つけた時間も夕方で暗くなりかけていたので、頑張って撮った写真はブレブレだらけだった。 1週間後の7月31日に、花の大先輩のMさんに北佐久郡のとある場所に案内していただき、フレッシュな花を明るい時間に見ることができた。

 

Mさん、どうもありがとうございました!

 

 

2010.08.23 掲載

 

もっとシキンカラマツを見る! >>

 

コメント: 4 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    宮崎婦美恵 (日曜日, 13 7月 2014 00:29)

    Face Bookで シキンカラマツの紹介するのに、こちらのページをお借りしました。
    事後承諾で申し訳ありません。

    美しい画像で感動しました。
    また時々 拝見させていただきます。
    ありがとうございました。

  • #2

    hanasanpo (日曜日, 13 7月 2014 07:35)

    まったく問題ありませんですよ。どうぞご利用ください。
    これからもいろいろページを追加するので、また遊びに来てくださいね〜。

  • #3

    鈴木 淳 (日曜日, 15 3月 2015 15:27)

    自然観察の報告会をするのに,はっきりした画像が手元にありません。
    ここのすばらしいシキンカラマツの画像で紹介したいのですが,ご了承いただけますか。
    なお,報告会ではスライドにして一回使いたいと思います。

  • #4

    hanasanpo (日曜日, 15 3月 2015 19:23)

    営利目的でなく、他のインターネットサイトや書籍へ転載されるのでもなく、報告会でスライドで使われるだけであれば、問題ございません。
    どうぞお使い下さい。