シキンカラマツ
長野、群馬、福島の3県に分布する。 山地の落葉広葉樹林の縁や林の中の湿った場所に生える多年草。 茎は0.7〜1.5mで紫色を帯び、無毛。 葉は互生し3~4回3出複葉、小葉は長さ1~3cmで先が浅く3裂する。 花には花弁がなく、花弁に見える紅紫色の部分は萼片。 萼片は薄い紅紫色で4〜5個あり楕円形。 萼片は花の頃にも落ちずに残る。 雄しべと雌しべは黄色く、多数。 葯は長楕円形で、花柄は無毛。
パートナーに「シキンカラマツを見にいこう!」と提案されたときは勉強不足でその姿が思い浮かばず、他の白い花のカラマツソウ属の一種かと思ってしまった。 白い花のカラマツソウも見ていない花は見たいと思うが... それだけのために遠方まで行くのはちょっと気合が出なかった。 しかしその後図鑑かネットで本種の姿を知り、なんと美しいカラマツソウ属かと思った。 これは見たいと、一気にその気になった。
2010年7月24日。池の平湿原や高峰高原でシャジクソウを堪能した後、菅平に向かった。持っていたシキンカラマツの咲く場所の情報は少なかったが、かなり湿気ったところにいるであろうとの推測から、菅平内の2箇所の候補地をターゲットにした。 しかし1箇所目の、あるペンション街近くの湿地に行ったとたん、車内からHiroがあっさり見つけた。 車を停めてあたりを探索すると、けっこうな数がいることがわかった。
萼片の薄い紅紫色は微妙なグラデーションを呈し、ややマットな感じ。 これがレモンイエローの雄しべ・雌しべと絶妙なコントラストを演出している。 他のカラマツソウ属には見られない美しさ。 紫錦唐松という和名も素晴らしく思える。
初対面のシキンカラマツであったが、残念ながらやや時期が遅く、また見つけた時間も夕方で暗くなりかけていたので、頑張って撮った写真はブレブレだらけだった。 1週間後の7月31日に、花の大先輩のMさんに北佐久郡のとある場所に案内していただき、フレッシュな花を明るい時間に見ることができた。
Mさん、どうもありがとうございました!
2010.08.23 掲載
シキンカラマツが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス
宮崎婦美恵 (日曜日, 13 7月 2014 00:29)
Face Bookで シキンカラマツの紹介するのに、こちらのページをお借りしました。
事後承諾で申し訳ありません。
美しい画像で感動しました。
また時々 拝見させていただきます。
ありがとうございました。
hanasanpo (日曜日, 13 7月 2014 07:35)
まったく問題ありませんですよ。どうぞご利用ください。
これからもいろいろページを追加するので、また遊びに来てくださいね〜。
鈴木 淳 (日曜日, 15 3月 2015 15:27)
自然観察の報告会をするのに,はっきりした画像が手元にありません。
ここのすばらしいシキンカラマツの画像で紹介したいのですが,ご了承いただけますか。
なお,報告会ではスライドにして一回使いたいと思います。
hanasanpo (日曜日, 15 3月 2015 19:23)
営利目的でなく、他のインターネットサイトや書籍へ転載されるのでもなく、報告会でスライドで使われるだけであれば、問題ございません。
どうぞお使い下さい。