イブキレイジンソウ

 

伊吹伶人草 キンポウゲ科 トリカブト属

Aconitum chrysopilum  準絶滅危惧(NT)

イブキレイジンソウ (伊吹伶人草) キンポウゲ科 トリカブト属
イブキレイジンソウ (伊吹伶人草) キンポウゲ科 トリカブト属

 

 2010年に初めて訪れることができた憧れの伊吹山では、多くのお初の花を見ることができました。 その中で名前に「イブキ」を冠した花は、イブキトリカブトやイブキコゴメグサ、そして本種イブキレイジンソウを見ることができました。イブキトラノオも見たかったのですが、時期が遅すぎました。

 

ンソウ (伊吹伶人草) キンポウゲ科 トリカブト属
 2010.08.29 伊吹山
イブキレイジンソウ  2010.08.29 滋賀県/岐阜県伊吹山
イブキレイジンソウ  2010.08.29 滋賀県/岐阜県伊吹山

 

 「伶人」には「邦楽の演奏者」の意味があります。 かぶとの形が伶人のかぶる冠(帽子)に似ていることが和名の由来です。 私事ですが、娘二人の名に「伶」の字を使っています。 でも二人ともミュージシャンを目指す気配は... まったくありません。

 

イブキレイジンソウ  2010.08.29 滋賀県/岐阜県伊吹山
イブキレイジンソウ  2010.08.29 滋賀県/岐阜県伊吹山

 

花柄には屈毛が生えます。 花弁に見える帽子のような

部分は萼片で、花弁はほとんど萼片に隠れています。

 

 

イブキレイジンソウ

 

日本固有種。 伊吹山の石灰岩草原に生える多年草。 高さ60〜100cm。 葉は直径10〜15cmで3中裂し、裂片に粗い鋸歯がある。 花は淡紅紫色で、頂萼片であるかぶとは幅1cm、高さ2cmほど。 花柄に屈毛が生える。 花弁の舷部はふくらまず、距は細長く、360°まで屈曲する。 花期は9〜10月。

 

2011.02.14 掲載