2010年に初めて訪れることができた憧れの伊吹山では、多くのお初の花を見ることができました。 その中で名前に「イブキ」を冠した花は、イブキトリカブトやイブキコゴメグサ、そして本種イブキレイジンソウを見ることができました。イブキトラノオも見たかったのですが、時期が遅すぎました。
「伶人」には「邦楽の演奏者」の意味があります。 かぶとの形が伶人のかぶる冠(帽子)に似ていることが和名の由来です。 私事ですが、娘二人の名に「伶」の字を使っています。 でも二人ともミュージシャンを目指す気配は... まったくありません。
花柄には屈毛が生えます。 花弁に見える帽子のような
部分は萼片で、花弁はほとんど萼片に隠れています。
イブキレイジンソウ
日本固有種。 伊吹山の石灰岩草原に生える多年草。 高さ60〜100cm。 葉は直径10〜15cmで3中裂し、裂片に粗い鋸歯がある。 花は淡紅紫色で、頂萼片であるかぶとは幅1cm、高さ2cmほど。 花柄に屈毛が生える。 花弁の舷部はふくらまず、距は細長く、360°まで屈曲する。 花期は9〜10月。
2011.02.14 掲載