数年前からこの花が見たくて、わずかな情報を頼りに狭山湖
近辺などを探したが、発見できなかった。 ところが今回、
なんとあの山、高尾山で初対面を果たすことができた!
吉事があると開花するという伝説をもつ花。 吉事は大歓迎!
う〜ん、これがキチジョウソウか! 遠くから見たら、ヤブランかと
思ってしまうかも。近づいてよく見るとヤブランとはまったく異なる。
生い茂った葉の中に隠れるように咲いていた。 長い雄しべが目立ち、
色合いもよく、なかなかかわいい花だ。
花茎の高さは10〜15cmほど。花は下から咲き、下部に
は雌しべをもつ両性花、上部には雄しべだけをもつ雄花
をつける。この写真ではどれが両性花かよくわからない。
青い矢印の先に雌しべが見える。少なくともこの
3つは両性花と言える。ボケボケ写真で恐縮です。
脆そうでけっこう急な斜面に、たくさん咲いていた。
すぐ脇に沢が流れる、半日陰の場所。
このように根が浮いてしまっている株が少なからずいた。
まわりの地面はキチショウソウの根茎が這いずり回っていた。
葉の陰からこちらを伺うように、ひっそりと咲く。
茎の紅紫色がこの花の艶やかさに一役買っている。
雄しべは6本。 花被片は思いっきり反り返るので、
その分雄しべが目立つのだろう。 花被片の下部は
合着し筒状になっている。
人工物が写り込みあまりよろしくないが、植物体全体の
様子がよくわかるので、この写真を掲載します。
図鑑には「葉の長さは10〜30cm」とあるが、
ここではものは長いものは40〜50cmあった。
キチジョウソウ
暖地の林内に生える常緑の多年草。葉は根生し、長さ10〜30cmの広線形。花茎は高さ8〜12cmになり淡紅紫色の花が穂状につく。 花被片は長さ0.8〜1.2cmで、下半部は筒状に合着する。 本州の関東地方以西、四国、九州に分布。花期は8〜10月。
(山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」)
2010.11.14 掲載
2013.10.08 APG分類体系への移行に伴い、ユリ科からキジカクシ科に変更
キチジョウソウが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス
ツツジ好き好き (木曜日, 20 9月 2018 09:24)
いい写真ですね。ずっと以前、奈良県の山あいにある神社の奥に抜かれたキチジョウソウが積まれてあって、脇に小さな立て札があり、草の由来と共に、どうぞ御自由にお持ち帰りくださいと書かれてあったので、数株を頂いて帰りました。
それから十数年が経ち我が家の狭い庭に繁茂しています。毎年花を着けてくれますが、一向に�事は有りませんでした。ところが、待てば海路の日より有りか、一昨年長男が45才で結婚をして昨年孫が生まれました。妻が待望の女の子で喜びもひとしおです。
やっぱりキチジョウソウですかね。
HiroKen様にも益々いいことがありますように。
HiroKen (木曜日, 20 9月 2018 18:36)
ツツジ好き好きさん、コメントをありがとうございます。
少し時間がかかりましたが、素晴らしい吉事が立て続けに起こったとのこと、おめでとうございます。もしかすると、キチジョウソウの影響もあるのかも知れませんね! これからもたくさんの吉事が重ねられることをお祈りします。