カワラノギクがいた多摩川の河原に、カワラニガナも咲いていた。
学名の小種名に tamagawaensis (多摩川の)と入る花なので
ここにいて不思議はないが、花期は5〜8月の花。ずいぶん遅咲きだ?
また撮影した時間は16時になろうとする頃であったが、午後には
閉じてしまう花が開いているのも不思議だった。今年の猛暑の影響
で花も調子が狂っているのだろうか?
このように玉石が敷き詰められたような場所にいた。
大雨で川が増水すればすぐに冠水しそうな場所。
この花にとっては川が氾濫し生育地が上流の養分に
富んだ水にさらされることが重要で、上流のダムで
水量を制御して冠水しなくなくと、生きていけない。
頭花の直径は1.5〜2.0cm。
高さは15〜30cmで、ニガナよりだいぶ小振り。
こちらの写真は、今年の9月に長野県の川で初めて見ることが
できたときに撮影したもの。やはり多摩川中流域と似た環境で、
玉石がゴロゴロある河原だった。 撮影時間は、11時前後。
総苞は緑色で長さ約1cmの円筒形。
図鑑では「葉は全縁で毛がない」となっているが、
この株は葉に毛があり、縁も鋸歯があった。
カワラニガナ
中部地方以北の河川流域のみに育成。河原の礫地や砂地に生える高さ15〜30cmの多年草。全体に毛はなく白っぽい。根は紡錘状で深く地中に入る。葉は根元に集まってつき、長さ8〜15cm、幅3〜5mmの広線形で、先端はとがる。上部の枝先に直径1.5〜2.0cmの淡黄色の頭花をつける。
2010.11.18 掲載
2010.12.25 修正。絶滅危惧ll類(VU)→準絶滅危惧(NT)
2007年環境省レッドリスト見直し版に従った。
カワラニガナが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス