ピンク色の花をつけるオトギリソウは、日本では本種のみ。
北海道から九州まで分布し、低地から山地の沼地や湿原に生
える多年草です。 高さは50〜80cm。 花期は8〜9月。
長野県の湿原に、たくさんいました。
花は茎の先端や葉腋に数個つきます。
花は午後に開き、夕方に閉じる一日花です。 午前中に
出会えたとしても、開花した花を見ることはできません。
本ページでは、撮影時間も記しました。
葉は対生し、長さ3〜7cm、幅1〜3cm。
ピンボケの花ではなく、葉にご注目を。 白っぽい明点が
たくさんあるのが見えるでしょうか? 黒点はありません。
低地の都市部の自然公園などにもいることが
あり、珍しい植物ではありませんが、よく見る
と、花はとてもかわいいのです。
花の直径は約1cm。 雄しべは9個ありますが、花糸の
中程から下は繋がり、3個づつ、3つの束に分かれます。
この雄しべがかわいい! 花柱は1個に見えますが、離生
した3個が寄り添って直立しています。
花の側面です。
他の場所で出会えた花も載せましょう。上は、
東京都の自然公園の湿地で出逢えた花です。
若い果実(蒴果)は、紅色で美しい。
2013.09.20 掲載
ミズオトギリが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス