立山で初めて見ることができました。 高さは15cmほどでした。
葉は卵形で対生し、葉柄はありません。 縁には浅く
鋭い鋸歯が数対あり、両面ともごくまばらに短毛が生
えます。(この写真では葉の短毛が見えませんね)
茎に生える軟毛と、葉のまばらな短毛がわかるでしょうか?
よい写真がなく、トリミングして無理矢理拡大したものです。
花の直径は5〜7mmほどで、4深裂します。 色は「白い花」と
しても間違いないほど白いですが、ごく薄く紫色が入っています。
2本の雄しべと1本の雌しべは短く、テングクワガタ
のように花冠から飛び出しません。 というより、
この角度でやっと雄しべが見えている感じです。
花序にも軟毛が密生します。
萼裂片は細長く、軟毛が生えています。
雄しべの薄紫色の葯がとてもかわいい花です。
ヒメクワガタ
高山帯の礫地や乾いた草地に生える多年草。 本州(鳥海山、月山、飯豊山、吾妻山、北アルプス中北部、白山)に分布する日本固有種。 花期は7〜8月(山渓「高山に咲く花」)。 旧来の分類体系ではごゴマノハグサ科に分類されていた。
〜 仲間の植物 〜
2011.02.23 掲載