トキホコリ
時ホコリ イラクサ科 ウワバミソウ属
Elatostema densiflorum Franch. et Sav. ex Maxim.
日本固有種 絶滅危惧ll類(Vulnerable)
初夏の頃に読者の方から、ある花の自生地の情報をいただいていました。 もうその花の時期はとっくに過ぎていますが、来年のために場所を確かめておこう!となりました。 自宅から車で一般道を使い数十分の近さでしたが、初めての場所です。 現地付近は車が停められないので、手前の緑地の無料駐車場に車を停めます。 さて1キロほど先の目的地まで歩くよ、というところで、トイレに行きたくなってしまった。 さて困ったが... 緑地の案内板を見ると公衆トイレがある! まずはそこに直行。
ふぅ〜やれやれと落ち着いて、改めて周りを眺めると、なかなか良い感じの緑地ではないですか。 少し散歩して行こうかとブラブラ歩き始めました。 そうしたら、ほどなくHiroがトキホコリを発見! 驚きました。 こんなこともあるんですね〜。 事前調査や万全の準備をして、遠くに花を探しに行っても出会えないこともあるのに... 目的もなく散歩していただけでお初の花に出会えてしまうこともある。 とにかく、嬉しい初対面でした。
和名の漢字表記を調べたのですが、わかりませんでした。「トキ」は「時」で、「不時」の意味。「ホコリ」は繁ることを言い、「この植物は時々、ところにより繁茂する」ことから名付けられたそうです。 「ホコリ」がそんな意味だとはまったく知りませんでした。 てっきり「埃」だと思っていましたよ。
しかし... 地味な植物ではあります。小さいし...
うっかりすると見逃してしまいそう。
自生しているのは、わずか3m四方ほどのエリア。 その中で一番密生していると思われる部分でもこの程度。 この緑地帯でもここにしかいないそうです。条件が揃えば「繁茂する」のでしょうが、彼らに適した環境は激減しているようです。
トキホコリ
山地の湿った場所に生える、軟質の1年草。高さは15〜20cm、茎は一方に傾き、まばらに分岐し、円柱形、黄緑色で細毛がある。葉は無柄、互生し、左右がやや不等な倒卵状長楕円形で、上部に鋸歯がある。雌雄同株。葉腋に淡緑色の多数の小花を球状にかためてつける。総苞片には小剛毛がある。雄花は雌花と混生し、萼片4個、雄しべ4個。雌花は萼片が3〜5個で柱頭は筆毛状。北海道西南部、本州の中部地方以北に分布。花期は9〜10月。
2011.11.08 掲載
あひる (水曜日, 09 11月 2011 09:52)
トイレ、私スゴク近いので^_^;
行きたい時にあるとうれしいです!
時ホコリ?? 変わった名前ですね。
へーーっ! ホコリって、繁ことなんですか!
命名する人って、皆さん難しい言葉よく知ってはるんですね。
ところで、「時々、ところにより繁茂する」って、
大概の植物に当てはまる気が~(;一_一)
それと、イラクサとウワバミソウって、お仲間って思わなかったです。
hanasanpo (水曜日, 09 11月 2011 21:29)
あひるさんもですか〜 私も最近、近いんですよ〜 困りますよね〜
花さんぽのときは、まずはトイレの場所の確認です。
名の由来は、あの牧野さんがおっしゃっているので間違いないと思うのですが、
本当はあの小さく固まってつく花がホコリみたいに見えたからじゃないかな?
なんて思ったりします。
この次は、トキホコリの近くにいた親戚?の植物を掲載予定です。