トキホコリを見つけたすぐ近くにいました。 「お? 似ているのがいた!」と思い撮影しました。 後で調べてアオミズと判明。 遠くて良い写真が撮れませんでしたが、せっかくトキホコリでイラクサ科のページを作ったので、本種も載せることにしました。
トキホコリと同じイラクサ科ですが、ウワバミソウ属であるトキホコリとは属が違い、ミズ属です。 ミズの仲間の中では、広い地域でよく見られる種類だそうです。 きっと今までもどこかで目にしていたのに、注目しなかったのでしょう。 葉腋に小花をビッシリ固めて咲かせるところはトキホコリに似ていますが、ずっと大きく、草丈は30〜40cmありました。 葉に艶があり、薄暗い林下で目を引きました。
葉には艶があり、3脈あります。 柄があり、対生し、先が尾状に
なります。 鋸歯は粗く、その先端はとがります。 図鑑などでは
「5〜10対ある」とありましたが、この写真では12対ほど見えます。
似た植物にミズがあるそうです。 まだ観察したことはありません
が、ミズの葉は先端が尾状にならず、鋸歯の先端も丸みを帯び、鋸歯
の数も少ないそうです。 いつか見比べてみたいものです。
アオミズ
山野の陰湿地に生え、全体が緑色の1年草。高さ30〜50cm。 葉は対生し、柄があり、卵形で長さ3〜6cm。先はとがり、基部はくさび形、粗い鋸歯があり、3脈がある。葉腋に細かな雄花と雌花を混生する。花は緑色で、雌花は赤みを帯びることが多い。和名は、茎がみずみずしく全草が緑色であることが由来。北海道〜九州に分布。花期は7〜10月。
2011.11.11 掲載