7月19-20日 真夏の野反湖 その2! p.1/3
古くからの仲間が野反湖に集結しました。 野反湖で全員が揃ったのは、初めての事です。 かつての上司・東京都在住のHさん、かつての先輩・埼玉県在住のSさん、そしてかつての後輩・福島県在住のMさん。 今はみなさんそれぞれの道を歩んでいますが、大事なアウトドア・花仲間です。 今回、遠方より野反湖に集まってくれました。
ずっと以前、HさんとSさんは野反湖に訪れており、「いい所だから行こうよ!」と誘われていましたが、「リヤカーでキャンプ道具を運ぶなんてめんどい!」と乗り気になれませんでした。 それが今や自分が野反湖出没率ダントツ1位で、「案内よろしくね」と言われるほどの野反湖ファンになってしまいました。 人間、どう変わるかわからないものです。 それはともかく、全員揃うのは久しぶり。 再会を喜び合いました。
バンガローサイトの最上段に陣取りました。他のキャンパーが気にならずよい場所です。チビチビやりながら、宴会の準備中。バンガロー泊なのでテント設営が不要、楽チンです。
日没を待たずに宴会開始。装備はSさんと私たちのを持ち寄り万全の状態。Mさんから日本酒やワインの差し入れもあり盛り上がる。Hiroがポトフやガーリックライスに腕を振るいました。
標高1500mを超えると夏でも夜は肌寒い。七輪の炭火がありがたい。あたりは静寂に包まれ、そしてすばらしく暗い。雲間から満月が見え隠れし、雰囲気は最高です。
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翌日は曇っていたもののまずまずの花さんぽ日和。 みんなで湖周辺を散策です。
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ベニバナイチヤクソウがバンガローサイトに咲いていました。 亜高山針葉樹林帯に生え、高さは20cmほどです。 花は淡い桃色ですが、この花は白色の部分が多かったです。 もしやマルバノイチヤクソウ?とも思いましたが、葉の長さが幅より長いことや萼片が三角形で先が尖っていること、何よりもから、本種としました。 古い分類体系ではイチヤクソウ科ですが、APG-lllではツツジ科に分類されています。
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センジュガンピは清楚な白い花。 花弁が不規則な裂け方をするところも好きです。やや暗い、湿った林の縁などにいます。 名の由来は諸説ありますが、日光は中禅寺湖の千手ヶ浜で発見され、花が岩菲(中国原産のセンノウ)に似ているからと言われます。 湖の西側の散策路の、沢の近くなどで見かけます。
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オオレイジンソウの「伶人」とは、音楽を奏でる人のことです。前回訪れたときはまだ蕾でしたが、完全に開花し、茎の下部の花はもう果実になっていました。野反湖では数は少ない。
名は花が大きくて美しく、葉が柳に似ていることに由来します。名にランとつきますが、アカバナ科の植物です。第2キャンプ場近くに見事な群生地がありますが、今回はまだ蕾でした。
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前回のヒオウギアヤメに代わり、ノハナショウブが草原を彩っていました。 湿原あるいは湿性の草原に生育する多年草で、茎は高さ0.5〜1.2m。 本種は有毒なので動物は食べません。 Nさん著書「花かおる野反湖」(ほおずき書籍)によると、「ハナショウブの原種。キャンプ場近くには植えられたアヤメもあるので見分けが必要」と書かれています。
この本は、50年以上野反湖を見つめてきたNさんならではの情報が満載。 花を見に野反湖を訪れる方には、是非ともオススメしたい一冊です。「ご当地ガイドブック」なのでこの地に咲く花限定で掲載されていおり、とても調べ易い。 写真も鮮明で美しく、要点に絞った解説が載ります。 ポケットサイズで花散策の邪魔になりません。 本が発行されたとき、これは素晴らしいと、友人に配るために10冊まとめ買いしました。 それを休憩舎に持ち込んで、照れていやがるNさんに無理を言って、10冊とも裏表紙に直筆サインをいただいたのです。2008年4月29日のことでした...。
野反湖にはチョウが多いです。吸蜜中のこのチョウは、ウラギンヒョウモンかも知れません(よくわからない!)。
恋の季節なのか、多くの個体が群れ飛んでいました。トリアシショウマで吸蜜中です。
アウトドア科 ハナトリ(花撮り)属 オヤジ種 のお3方。
オオレイジンソウが掲載されたページ
Dairy-Hiroダス