7月13日 大菩薩嶺山麓
大菩薩嶺の山麓をドライブしました。 中央自動車を道勝沼ICで下り、国道20号線を5、6km東京方面に戻ると左手に県道218号への分岐点が現れます。 一気に高度を稼ぎ、大菩薩嶺方面に向かいます。
上日川ダムを過ぎるとほどなくして「ロッヂ長兵衛」に到着。 ロッヂ前の駐車場に停め、身支度をして歩き始めると、急に黒い雲が湧き出し雷鳴が轟きました。 雷はどんどん近くなって、風が吹き出し、あたりもかなり暗くなってきたので、山歩きはあっさり諦めます。
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ロッヂで情報をいただき車で少し戻り、クリンソウを観察しました。 もう終わりかけでしたが、木製の砂防ダムのある沢にいくつか咲いていました。 クリンソウは日光中禅寺湖の千手ヶ浜で人の手で保護されたものを見て以来です。
雨が降り出しました。 車に戻り、裂石温泉方面に向かいます。 周辺の緑は濃いのですが... 「匂わない」のです(花の気配が感じらない)。 途中何度か車を停めて周辺を探索してみましたが、匂わない時は本当に何もいません。
裂石温泉近くに訪れて、懐かしさを感じました。 15年ほど前、今や会津若松市で某社の社長になっているM氏と、砂金掘りに来た事があるのです。 ある小さな川の川底に、砂金と思えるものを見つけたのです。 それを二人で集めるために、前夜に車で現地に入り、車中泊しました。
翌朝ふと目を覚ますと、寝ているはずのM氏が座って、恨めしそうな顔でこちらを見ています。 どうしたのかと尋ねると、「どうしたじゃないっすよ! すごいイビキで、一睡もできなかったすよ!」と叱られました。
桃色の、なんとも美しい花です。 不思議な形をしています。
白っぽい毛がほわほわ生え、まるでサンタクロースの帽子のよ
うです。 唇弁の2つの白い突起も柔らかそうで、極上のベッド
になりそうです。 あ〜蟻の大きさになって寝てみたい!
半寄生の一年草で、イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に
寄生します。 半寄生なので自分でも葉緑素を持ち光合成す
るのですが、寄生していた方が大きくなるそうです。 名の
由来は、花唇にある二つの隆起を米粒に見立てて飯子(ママ
コ)菜と名付けられたとする説が有力なようです。
ママコナの苞は葉状で、上の写真のように毛状に長く尖っ
た鋸歯があります。 花が似ているミヤマママコナの苞には
このような鋸歯はなく、全縁なので見分けられます。
ミヤマママコナは見た事がありますが、ママコナはだぶん、
初対面です。 よかった、よかった! 1種類でも「新種」に
出会えたら、満足です。
上の写真はママコナのそばに生えていた植物です。 花はつけていませんでした。今だに名前がわからないのです。 特長は、茎にある鋭い刺です。 とても鋭く、固い刺でした。 身を守るためなのでしょうが... さてこの植物の正体は?
⇒ ヤマガシュウでした。下のコメント欄参照。
帰りは、柳沢峠、奥多摩湖などを経由して帰りました。 しかし、そもそもこの日、何の花を目的に行ったのか、どうしても思い出せないのです。
2013.12.21 掲載
(撮影当時のレポートを基に作成し直しました)
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おくちゃん (日曜日, 22 12月 2013 19:22)
ナゾのトゲトゲ植物ですが
kenさんが調べきれないなんて珍しいですね。
ヤマガシュウのように見えますが・・・
hanasanpo (月曜日, 23 12月 2013 01:07)
おくちゃん、ありがとうございます!
ヤマガシュウですね! スッキリしました。
さすが、おくちゃんですね! これからもよろしくお願いします。