6月7日-8日 初夏の野反湖 その1 2/3
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この季節、野反湖でぜひ観察したい花の一つにイワナシがあります。
登山道や遊歩道脇の、崩れそうな斜面で見られることが多いです。
上品な桃色のグラデーションが、なんとも美しいです。
昨年(2007年)に見つけたウメガサソウは、まだ花芽でした。
野反湖にはウメガサソウはいないと思っていたので、見つけた時
は大発見した気持ちでした。 その昨年の果実が写真の両脇に1
つづつ写っています。
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6月とはいえ標高1500mを超える野反湖は、初夏というよりまだ
春。 この季節の野反湖の小さな主役たちは多いですが、キンポウ
ゲ科のミツバオウレンもそのひとつ。 春の妖精の一員です。たく
さんの可憐な姿で野反峠のお花畑を彩ります。
常緑の多年草。 根出葉は3出複葉で、名の由来になっています。
白い花弁に見えるのは実は萼片。 雄しべの間に見える小さな黄色
のものは、退化した花弁です。
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タケシマランは名にランとつきますが、ラン科ではなくユリ科の植物
です。 小さな花は下を向いてつき、6個の花被片は反り返ります。 雄
しべ・雌しべは非常に小さいです。 野反湖では半日陰の林道脇などで
見られます。 7〜8月頃、美しい赤い液果を実らせます。
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イワカガミは大好きな花のひとつです。 なんとも品の良い
淡桃色。 筒状の花弁の先端が細かく裂けます。 このモシ
ャモシャ感がたまらない。 葉は光沢があり、名の由来になっ
ています。 野反峠付近で多数見ることができますが、登山道
脇でもよく目にします。
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