6月15日 尾瀬国立公園 2/2
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これがトガクシショウマです! 見たかった花に出会えました!
トガクシショウマに出会えました! 7km半、歩いた甲斐がありました。
咲いていてくれて、ありがとう! ややピンク色がかった淡紫色。 ネット
の写真で見たよりは淡い色に見えたのは、時期がやや過ぎてしまっている
からかも知れませんが、とても美しい花でした。
別名トガクシソウ。 名は、長野県の戸隠山で初めて発見された
ことによります。 メギ科、1属1種の、日本固有種です。 日本
人より初めて学名が与えられた植物でもあります。
高さは約30〜50cm。 中部地方〜東北地方の日本海側の多雪地帯の、
主として落葉広葉樹林帯の林床に稀に生える多年草です。 自生地は限
られ、個体数も少なく、環境省が準絶滅危惧に指定しています。 花が
美しいためか、心ない盗掘が後を絶たないと聞きます。
根生葉はなく、鱗片があります。 開花個体は茎の上部に3出複葉
を2個対生します。 葉のつき方ついては、ネットの多くのサイトで
この同じフレーズが見つかりました>>『葉は1回3出複葉で2枚、
茎に詰まってくっつくので対生に見えるが互生である』。
しかし上の写真のように、私には葉は対生しているように見えます。
また本種を掲載していた3つの図鑑(平凡社 日本の野生植物Ⅱ 1982
年、山と渓谷社 レッドデータプランツ 2003年、宝島社 レッドデー
タプランツ 1994年)にも葉は対生と記してあるので、これらに従
い、本サイトでは「葉は対生」とします。
上の写真で葉柄の間に5本生えているものは、花柄です。 特長あ
る構造ですね。
茎や葉に毛はありません。 花柄はとても細長く、4〜8cmほど。
わずかな風でゆらゆら揺れて撮影が難しい。 なんとも不思議な形の
花で、他の花に例え難いです。 崩れつつあるように見える不安定な
斜面とその周辺に、30株ほどいました。
花は直径約2.5cm。 やや下向きに咲きます。 花弁に見える
部分は実は蕚です。 萼は3個の外萼片と6個の内萼片の、計9個
の萼片から成ります。 通常、外萼片は開花時には落ちてしまい
ます。 本当の花弁は花の中央付近にあり、6個が並んで壺状に
なります。
外萼片は花期には落ちるとのことですが、ちょっと元気がない花に残っていました(矢印部)。 3つの外萼片の内2つが見えます。
元気な花にも外萼片が残っていました。 外萼片は内萼片より比べ物にならないほど小さいとわかります。
トガクシショウマの花は、萼片・花弁・雄しべが対の位置に
並んでいます。 対の位置とは互い違いにならず、一直線上に
並ぶということです。 上の写真にポインターを重ねると説明
が表示されます。
逆光で見ても美しい花です。
帰路はヘロヘロに疲れましたが、見たかった花を見ることが
できて、大満足の花さんぽでした。 また訪れてみたいです。
No. |
写真 掲載 |
和名 | 漢字表記 | 科名 |
1 | ◯ | イワナシ | 岩梨 | ツツジ |
2 | ◯ | オオカメノキ | 大亀の木 | スイカズラ |
3 | オオバタケシマラン(蕾) | 大葉竹縞蘭 | ユリ | |
4 | ◯ | コミヤマカタバミ | 小深山片喰 | カタバミ |
5 | ササバギンラン | 笹葉銀蘭 | ラン | |
6 | ◯ | サンカヨウ | 山荷葉 | メギ |
7 | ◯ | ショウジョウバカマ | 猩猩袴 | シュロソウ |
8 | ズダヤクシュ | 喘息薬種 | ユキノシタ | |
9 | ◯ | タテヤマリンドウ | 立山竜胆 | リンドウ |
10 | ◯ | タムシバ | 田虫葉 | モクレン |
11 | ◯ | ツクバネソウ | 衝羽根草 | シュロソウ |
12 | ◯ | ツバメオモト | 燕万年青 | ユリ |
13 | ツルアリドオシ(果実) | 蔓竜胆 | アカネ | |
14 | ◯ | トガクシショウマ | 戸隠升麻 | メギ |
15 | ◯ | ノウゴウイチゴ | 能郷苺 | バラ |
16 | ノビネチドリ | 延根千鳥 | ラン | |
17 | ◯ | ハウチワカエデ | 葉団扇楓 | カエデ |
18 | ◯ | ヒメシャクナゲ | 姫石楠花 | ツツジ |
19 | ◯ | リュウキンカ | 立金花 | キンポウゲ |
2013.12.07 掲載
(撮影当時のレポートを基に作成し直しました)