6月15日 尾瀬国立公園 1/2
福島県初進出の2日目です! 昨日は帝釈山で、どうしても見てみたかった花、オサバグサに出会えました。 帝釈山登頂とその奥の田代湿原にも未練はありましたが、当初の予定通り尾瀬の花さんぽを決行しました。 なんと尾瀬は初めてなのです。
「木道が、湿原の中を延々と続く...」というイメージがあります。 果たしてどうなのか? 天気は昨日以上に快晴で、暑いほどです。 今回は御池から湿原に入り燧裏林道(ひうちうらりんどう)を進み、その先にある沢を目指します。 そこに目的の花が咲いているハズなのです。 今日見れなかったら、一生見れないかも知れないのです(大袈裟?)。 しかし往復約15kmという、花さんぽ史上最長のコースです。 このメタボ体型で、果たして無事に行って帰って来れるのか?
御池の駐車場料金は1日千円。 420台ほど収容可能。 駐車場の奥が、尾瀬への入り口です。 林道に入るとすぐ、オオバタケシマラン、コミヤマカタバミ、エンレイソウなどが出迎えてくれました。 花密度はかなり高そうで、期待に胸が膨らみます。
ほどなく開けた湿原に入り、木道を行きます。 そこでいきなり初対面の花、リュウキンカ(立金花)に出会いました! 木道脇にたくさん咲いていました。 名の通り、花茎が長く立っています。 ミズバショウもたくさんいました。
リュウキンカは鮮やかな黄色がとても目立ちます。 多くの
キンポウゲ科植物と同様、5枚の花弁に見えるのは蕚です。逆に
多くのキンポウゲ科とは異なり無毒なので、食べられるらしい
が... 採っちゃダメです。
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ツバメオモトは野反湖以外の場所ではお初。 数はあまり
多くありません。 御池付近などで見ることができました。
タテヤマリンドウは初対面でした。ハルリンドウの高山型。花冠は長さ1〜2cmで5裂します。いい色です。
ハウチワカエデも初対面。長い緑色の花柄から数cmの赤味を帯びた花柄を分け、雄花と両性花を付けます(雄性同株)。雄花は雄しべが長く出ます。
大好きなサンカヨウも道中あちこちに咲いていました。 メギ科なのです、この植物も。 ヒメシャクナゲはお初だったのですが、残念ながらまだ蕾。 葉はシャクナゲに似ていますが、花はまったく違うそうな。 低地〜高山の湿原に生える常緑小低木です。
イワナシは果実の味が梨に似ているのでこの名があります。かわいい薄ピンクの花をつけます。蕾は、前年の冬が来る前に準備されています。常緑の矮小低木。
コミヤマカタバミは普通白い花を咲かせますが、稀にこのようなピンク色になるようで、この色を見たのは初めてです。葉の先は丸くなります。
花も見ながらずんずん歩きます。 湿原は景色は最高ですが、風もなく汗だくです。 林下に入ると涼しくてホッとします。 ずっと平坦な木道が続いているだろうと思っていましたが、大間違いでした。 燧ヶ岳の裾野を進むので、けっこう上り下りがあります。 その上、慣れない木道は歩きにくい。「もう半分は過ぎたかな♪」と地図で調べると、まだ1/3も来ていない。ガーン!
しかしこの木道に使われている木は、当然人力で運ばれたものでしょう? ...1本でも、一人では持ち上げるのがやっとじゃないかな? 尾瀬全体で何千本、何万本あるのか知りませんが、作るのは大変な労力だったことでしょう。
湿原を踏みつけから守るためのものですが、木道で対面から来たハイカーがすれ違う時、簡単に木道から下りてしまう人が多いのが気になりました。 親切心なのか、楽にすれ違いたいのか... 木道の意味がわかっていれば、簡単に下りたりしないですよね? あなたどう思いますか?
てなことも考えながら、わっせわっせと歩きます。 湿原は、乾燥化が進んでいるように見えました。
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開花したばかりのせいか、色が濃かったショウジョウバカマ。
花序の中心は両性花。その周りに直径2-3cmの装飾花をつけます。
名の由来は、花や実の形が羽根つきの羽に似ているところから。
分岐点を経て目的の道に入ります。 もう正午も過ぎて、かなりへろへろしてきました。 でも気を張って、沢を見逃さないように進みます。 実は分岐点を過ぎて○本目の沢」との情報は得ていたのですが、その道をどちらの方向から入った場合なのか、わからなかったのです。 そして、ある坂を下ると小さな橋があり... その手前の斜面をふと見ると...いましたあ、トガクシショウマ!!
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