5月3-5日 5月の新潟 あちらこちら 3/3
最終日の5月5日。 Tarちゃんが「以前訪れた時に花がたくさん咲く気がした」という、加治川ダム方面に連れて行ってくれました。
途中で見えた風景。飯盛山方面かな?
ダムに向かう道には、こんなスノーシェルターが続きます。 建造はかなり古そうで、ちょっと恐いような独特な雰囲気です。
「3小葉から羽状複葉で、2対めの側小葉は著しく小さい」という特徴に合致するので、エチゴキジムシロ (越後雉蓆 バラ科)で間違いないと思います。
たぶん、初対面です。 たぶん、と言うのはもしかしたら野反湖でも見ている可能性があるからです。 野反湖にはとても多くのキジムシロが咲きます。 花の初心者でもまったく簡単にわかるので、かなり以前に「これはキジムシロ!」と決めつけてしまい、以後は詳しく調べていないので自信が持てません。
過去の写真を調べると、どうもエチゴキジムシロとキジムシロの両方がいるようにも見えます。 地理的には、野反湖にエチゴキジムシロがいてもおかしくはないと思います。 この調査は、今後のお楽しみの一つとしましょう。
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とても美しいオトメエンゴサク(註)に出会えて感激でした。 花柄の付け根にある包葉が全縁であるのが特徴です。 野反湖で出会えたものより青色が濃い感じです。 掲載しませんでしたが、赤紫色の花もありました。 色の変異が大きな花です。 崩れそうな斜面に、点々と咲いていました。 北海道には、更に色が濃い花が咲くようです。 いつか遠征して見てみたいものです。
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その他、キンポウゲ科のトリガタハンショウヅルやアケビ科のミツバアケビなども見ることができました。
貴重な5月連休の3日間、Tarちゃん一家が付き合ってくれたおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。 天候にも恵まれ、充実した花さんぽを楽しめました。 また少し、新潟の魅力を知りました。
註)近年の研究により、2009年にエゾエンゴサクの学名が変更されました。 従来のエゾエンゴサク(Corydalis ambigua Cham. et Schltdl.)は国内に分布してなく、北海道に分布するものは Corydalis fumariifolia Maxim. subsp. azurea Lidén et Zetterlund とされました。 本州に分布するものは、従来北海道に分布するものと同じとされていましたが、これも別種であることが判明し、学名は Corydalis fukuharae Lidén となり、オトメエンゴサクの和名が与えられました。
当サイト内のエゾエンゴサクとしていた植物は、すべて本州で撮影したものなので、上記の変更に従い、すべてオトメエンゴサクに名称変更しました。 2018.03.21
2012.04.18 掲載
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