4月27日 東京のイワウチワ
3年連続で、奥多摩のイワウチワを見に行きました。 2年前(2006年)、風邪の発熱を押して単独行を強行、頂上付近の北斜面にしがみつくようにように咲くイワウチワを初めて見て、大変感激しました。
昨年はHiroと二人で見る事ができ、驚きのご夫妻と出会い、ちょっと苦い思いもしました(2007年4月30日 東京都のイワウチワ)。
そして今年。 またイワウチワは咲いていてくれていましたが、昨年までと違う感じを受けました。 自生地が荒れているのです。 咲いている範囲もわずかながら狭まって来ている気がします。
Hiroが言います。『もうここには来ないでと、花に訴えられている気がする』
どんなに注意深く足を運んでも、なるべく花から遠い場所に足を下ろしたとしても、やはりこの一歩が土を踏み固めてしまう。 人が入り続ければ、環境は悪化し続けるでしょう。 さんざん見た後で身勝手ですが、私たちはもうここには立ち入らないことにしました。
和名の由来は岩場に咲き、葉の形が団扇に似ているから。赤味が濃い花は、葉も赤味がかっていました。
自生地にはこの苔が多いのです。好む環境が似ているのでしょうか。その苔が、明らかに減少しているように見えました。
.
他にもいくつか花たちに出会えました。
ヒゲマルバスミレはマルバスミレ(ケマルバスミレ)の1品種で、側弁に毛があるものを指します。 葉は卵形で基部は心形、縁に鋸歯があり、表面に荒い毛があります。 花は丸みを帯び、ふくよかな感じです。
.
フイリフモトスミレは、小雨のせいか花を閉じ気味にしていました。 ナガバノスミレサイシンも見ることができました。 スミレサイシンより葉が細長いです。
.
ツルカノコソウは名に蔓とありますが蔓性ではありません。 根元から細い走出枝を伸ばし、その先に新しい株をつけるのでこう呼ばれます。
シロヤブケマンはムラサキケマンの1品種。ムラサキケマンはあまりに普通に見られるので滅多に撮影しませんが、シロヤブケマンにはレンズを向けたくなります。
2012.04.19 掲載
peko (木曜日, 19 4月 2012 11:27)
こんにちは。
日射しが出てきました。
花たちが、少しづつ、花びらを広げ始めたかも?なんて、想像しています。
さて、東京のイワウチワに衝撃を受けました。
「もうここには来ないでと、花に訴えられている気がする」
Hiroさんが、聞いた声を、私は目にし、考え込んでしまいました。
hanasanpo (木曜日, 19 4月 2012 13:24)
pekoさん
こちらにコメントありがとうございます。
私はこの自生地には2度行きました。
2年連続でしたが・・前年よりも人の踏み跡がひどい状態に驚きました。
登山者の多い山は、やはり花を見に来る人も多いのでしょうね。
咲き加減がいい花を撮影したい気持ちは良くわかるのですよ。
山肌の土にコケがあり、そこにイワウチワが咲いていました。
コケと土がずるっと落ちて荒らされている様子を感じて・・
とても辛くなりました。
このコケと一緒にイワウチワは生きているのだもの~
花にとっては人間様よ迷惑だ!そんなように感じたのです。
またお花が見たいなら・・
十分に注意して観察しなきゃいけないんだなと実感したのです。
ここに咲き誇るイワウチワは美しいですからね。