3月9日 ハナネコノメ
花径はたった5mm程度。 小さく可憐な花です。 近寄らないと咲いているのかわからないくらい小さい(老眼のせい?)。 花弁に見える白い部分は萼裂片で、赤い葯がよく映えます。
今回は花が少し遅く、一~二分咲きでした。 その分、開花したての若い花をたくさん見ることができました。 満開になるのは1週間後かな?
やや群生の規模が縮小していると感じました。 沢沿いの3~4個の苔むした岩に小さな群生がへばりつくように生えているだけなので、ちょっと心配です。
時期が早かったので葯が裂開して花粉を出している花は少なかったです。 その分、赤くかわいい葯を楽しめたのですが。 上左の写真の右上の花が、少し花粉を出しています。 花粉は黄色です。
よく似た花に、本種の母種となるシロバナネコノメソウがあります。 専用ページがあるので、よろしければご覧ください。⇒シロバナネコノメソウのページ
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ハナネコノメの近くに、コチャルメルソウが咲き出していました。 まだ株が小さく、葉と共に写すことができました。 成長すると茎が伸び花と葉が離れてしまうので、花の形が判別できる大きさで葉も一緒に撮影するのは困難になります。 根生葉は2〜5cmの広卵形で浅く5裂し、基部は心形、両側に開出毛があります。 花茎には短い腺毛が密生します。
チャルメルソウ属の花は不思議な形をしています。 花弁は5~9裂し、まるでTVのアンテナのように見えます。 葯は上向きに裂開します。 雄しべが花弁から完全に離生し、また柱頭の先が曲がらず点状なのが大きな特徴。
短腺毛は萼片や花弁の裏面にも生えていました。 葉の開出毛は横から見るとよく目立ちます。
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ユリワサビも咲き出していました。
アズマイチゲも何株か見つけましたが時期が早く、
なんとか開花していたのはこの株だけでした。
今年(2008年)の高尾は春が遅く、出会えたのは以上の4種でした。 ニリンソウは葉だけ、ヤマルリソウも葉だけの株が1株しかありませんでした。 しかし、お目当ての花に出会えて一応は満足でした。
2012.04.19 掲載
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