9月19日 秋の玉川上水の花
玉川上水は江戸時代の1653年頃に作られた用水路です。 全長40km以上を2年もかからず作ったとされ、驚きです。 現在でも東京都水道局の現役の水道施設として活用されています。 場所により異なりますが、水路の両側数メートルは立ち入り禁止の保護区域のようになっていて、その外側に歩道と車道が並走しているような形になっています。 水路沿いには、けっこういろいろな植物がいます。 自宅から歩いて3分もかかりません。 Hiroが平日のある日、一人で花さんぽをして来ました。 ⇒Wikipediaの玉川上水
ツルボはユリ科の多年草。けっこうあちこちで見かけます。右の写真では花穂の下部の花は終わり、中ほどは開花していて、上部はまだ蕾です。Kenはどうしてもルツボと言ってしまうクセがあります。
カリガネソウはまだ山の中では見たことがないのですが、玉川上水では時期になると、日当たりのよい場所でたまに見かけます。 かなり変わった形の花。 花柱と雄しべが花の上側に長く伸び、先端は花を覗き込むように垂れ下がります。 でもなかなかお洒落な花です。 かすかに妙な臭気があります。
周辺は住宅街であることと、カリガネソウは園芸種として育てられることもあることから、自生種ではなく園芸種が逃げ出したか、植えられたものである可能性も否定できません。
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カラスノゴマの花は葉の下に隠れるように咲くので、見逃してしまうことも多そうです。 今回は詳細な写真が撮れなかったのですが、しべの数でいろいろ論議がある花のようです。 興味がある方はこちらのmizuaoiさんのサイトをご参照下さい。 とても詳しく調査されたレポートです。 ⇒http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/108karasunogoma.htm
(現在サイトは移転し、工事中のようです)
その他の花は、多数のキンミズヒキや、同定できないキク科の植物などを見ることができました。 少ないですが、今号はこれでおしまいです。
No. |
写真 掲載 |
和名 | 漢字表記 | 科名 | 属名 |
1 | ◯ | カラスノゴマ | 烏の胡麻 | アオイ | カラスノゴマ |
2 | ◯ | カリガネソウ |
雁金草 |
シソ | カリガネソウ |
3 | ◯ | ツルボ | 蔓穂 | キジカクシ | ツルボ |
4 | ミズヒキ | 水引 | タデ | ミズヒキ |
2012.01.30 掲載
2013.10.04 カリガネソウをクマツヅラ科からシソ科に変更
花さんぽ 2007-27