花さんぽ 2007-26-3                              ←前へ  次へ→

 

 9月15-17日       秋の野反湖          3/3

 カメバヒキオコシ (亀葉引起) シソ科
 カメバヒキオコシ (亀葉引起) シソ科

葉の先端が亀の尻尾に似たカメバヒキオコシ。前回初めて野反湖で見つけましたが、まだ頑張っていました。


 ヤナギタンポポ (柳蒲公英) キク科
 ヤナギタンポポ (柳蒲公英) キク科

ヤナギの名は、葉が柳のように細いことから。草丈は1mほどにもなります。


 サラシナショウマ (晒菜升麻)
 サラシナショウマ (晒菜升麻)
 サラシナショウマ キンポウゲ科 サラシナショウマ属
 サラシナショウマ キンポウゲ科

 

 サラシナショウマは、一部は果実になっていました。ずいぶん後に

なってから、この花の香りが素晴らしいと知りました。 今度出会っ

たら、ぜひ香りを嗅いでみてください。

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 ノコギリソウ (鋸草) キク科 ノコギリソウ属
ノコギリソウ (鋸草) キク科 ノコギリソウ属

 

 また中村さんの新発見。 今年(2007年)はジガバチソウアケボノソウと、立て続けに野反湖における新しい花を発見された中村さんですが、今度はノコギリソウです。 他の植物に紛れてまったく目立たず、よく見つけられたものだと思います。

 

 野反湖においては、初対面の植物でした。 葉の形から帰化植物のセイヨウノコギリソウが野生化したものとは思えません。 全部で8株ほどありましたが、花はつけていませんでした。

 

 もしかするとヤマノコギリソウかも知れませんが、花を見ないと判断できません。 とにかく、花が咲くのが楽しみです。


 クロバナヒキオコシ (黒鼻引起)
 クロバナヒキオコシ (黒鼻引起)
 シソ科 ヒキオコシ属
 シソ科 ヒキオコシ属

 

 中村さんに案内していただき、また初対面の花に出会えました。 クロバナヒキオコシです。 ひょろっと背が高く、150cm位ありました。 まばらな円錐花序で、長さ5〜6mmの暗紫色の花をつけます。 上唇は立ち上がって4裂し、下唇は舟形です。 濃い紫色が印象的でした。

 

 風にゆらゆら揺れて非常に撮影しずらく、ピンボケ写真を量産しました。 登山者などがあまり行かないと思える場所にいました。 近くに湧き水があり直径2mほどの水たまりを作っていましたが、なんとその中にサンショウウオの幼体がいました。 これもまた初めて見ることができたものです。

 


 

 ミズナラの葉の上に不思議な赤い玉を見つけました。 きちんと主脈の上に1〜2個ついています。 恥ずかしながら、しばらくこれはミズナラの雄花のようなものではないかと思っていました。 しかし実は、ナラハヒラタマルタマフシと呼ばれる虫えい(虫こぶ)だったのです。 舌を噛みそうな名前ですが、ナラハヒラタマルタマバチという蜂の仲間が作ったもののようです。

 

 撮影する中村一雄さん
 撮影する中村一雄さん

 

 

今回出会えた花たち(五十音順)
No. 写真
掲載
和名 漢字表記 科名 属名
1   ウド(果実) 独活 ウコギ タラノキ  
2   ウメバチソウ 梅鉢草 ニシキギ ウメバチソウ  
3 エゾリンドウ 蝦夷竜胆 リンドウ リンドウ  
4   キツリフネ 黄釣舟 ツリフネソウ ツリフネソウ  
5 マツムシソウ 松虫草 マツムシソウ マツムシソウ  
6 クロバナヒキオコシ 黒鼻引起 シソ ヤマハッカ
7 サラシナショウマ 晒菜升麻 キンポウゲ サラシナショウマ  
8 シラタマノキ(果実) 白玉の木 ツツジ シラタマノキ  
9 ズダヤクシュ(果実) 喘息薬種 ユキノシタ ズダヤクシュ  
10 タニタデ(果実) 谷蓼 アカバナ ミズタマソウ  
11 ツルリンドウ(果実) 蔓竜胆 リンドウ ツルリンドウ
12 ナギナタコウジュ 薙刀香需 シソ ナギナタコウジュ  
13 ナツハゼ(果実) 夏櫨 ツツジ スノキ  
14   ナナカマド(果実) 七竃 バラ ナナカマド  
15 ノコギリソウ(葉) 鋸草 キク ノコギリソウ  
16 ヒロハツリバナ(果実) 広葉吊花 ニシキギ ニシキギ  
17 ヤナギタンポポ 柳<蒲公英 キク ヤナギタンポポ  
18   リョウブ 令法 リョウブ リョウブ  

科名が黄色い文字となっている植物は、当サイトのAPG分類体系への移行で科名が変更になったものです。 2013.10.11 

 

オリジナルレポート表紙
オリジナルレポート表紙

 

2012.01.29 掲載

 

 
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