9月15-17日 秋の野反湖 2/3
ツルリンドウの果実はなんとも印象的な色。こんな色つやの果実を他に知りません。 まるで口紅みたいに見えませんか?
シラタマノキの果実を潰すと、メントールの様な香りがするとか。 上信越高原国立公園特別地域の野反湖でそれを試す事はできません。
ヒロハツリバナの果実。まだ裂けていませんでした。 もうすぐ、パッカーンと4つに裂けるのです。
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タニタデの果実には鈎状の毛がたくさん生えています。 動物の体に
くっついて運んでもらうためです。 植物の生きる唯一の目的は、で
きるだけ多くの子孫を残すことです。 そのためにそれぞれの種があ
らゆる手段を試行錯誤して進化して来たに違いありません。
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ズダヤクシュの果実は、森の小人たちの靴ベラみたいです。
頭に「フトボ」がつかないナギナタコウジュで合っていると思うのですが...
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平地から普通に見ることができるツユクサ。 いつもなら
目に入っても「ああ、ツユクサか」と思うだけで通り過ぎます。
この日は全体的に花が少なかったこともあり、久しぶりに撮影
しました。 実は、けっこう好きな花の一つでもあります。
ツユクサの花弁は、3個。 上側にミッキーマウスの耳のような花弁が2個と、中央下に色が薄く小さく目立たない花弁が1個あります。
雄しべは6個ですが、面白いことに3種類の形状があります。 まず花の中央部に3個並んだ、黄色い葯の雄しべ。 よく目立ちます。 花糸は短く、葯の形は円周率の「π」の字に似てなくもありません。 そのすぐ下中央に、やはり黄色いですが形が「人」の字にも似る葯の雄しべが1個(中央部が少し茶色い)。 残り2個は、白い花糸を長く伸ばし、葯が薄茶色で楕円形になっていて、長さは雌しべとほぼ同じです。 雌しべは2本の長い雄しべと並んでいるのですが、目立ちません。
2012.03.04追記:ツユクサについてとても詳しく述べられている外部サイトを見つけたので、追記しておきます。 花*花・floraのツユクサのページです。
花さんぽ 2007-26-2