花さんぽ 2007-24-3                              ←前へ  次へ→

 

 9月1日        初秋の野反湖          3/3

 オヤマボクチ (雄山火口)
 オヤマボクチ (雄山火口)
 オヤマボクチ キク科 ヤマボクチ属
 オヤマボクチ キク科 ヤマボクチ属

 

 昔火を起こすのに燧石(ひうちいし)が使われていたころ、燧石で作った火花を移し取る火口(ほくち)にこの草の葉の裏にある毛を集めて使っていたことが、オヤマボクチの名の由来だそうです。

 高さは1mを超えることもあります。 写真はまだ蕾の状態で、白っぽいクモ毛に覆われています。 直径は約5cmと大きい。 開花するとクモ毛は減り、暗紫色のアザミのような花になりますが、葉にアザミのような棘はなく、形はゴボウに似ています。

 

 葉の繊維を取り出し、蕎麦のつなぎに使っている地方があります。 そんな蕎麦を食してみました。 興味がありましたら、関連情報としてこちらのDairy-Hiroダスのページをご覧ください。

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 ツルリンドウ (蔓竜胆)
 ツルリンドウ (蔓竜胆)
 ツルリンドウ  リンドウ科 ツルリンドウ属
 ツルリンドウ  リンドウ科 ツルリンドウ属

 

 ツルリンドウはツル性植物ですがあまり高い所までは茎を伸ばしません。 地表近くを這うように伸び、他の小さな植物に絡み付いて立ち上がります。 夏の終わりから初秋にかけてかわいい花を咲かせます。 野反湖ではあまり多くはなく、見られる場所は限られます。

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 カメバヒキオコシ (亀葉引き起こし)
 カメバヒキオコシ (亀葉引き起こし)
 カメバヒキオコシ シソ科 ヤマハッカ属
 カメバヒキオコシ シソ科 ヤマハッカ属

 

 名の由来はカメバヒキオコシの葉の先端は亀のシッポに似て、ヒキオコシは苦みが強く、弱った人を引き起こすほど効果があるからだそうです。 野反では、初めて見つけました。

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 クロクモソウ (黒雲草)
 クロクモソウ (黒雲草)
クロクモソウ ユキノシタ科
クロクモソウ ユキノシタ科

クロクモソウの小さなかわいい花。ずっと見たくて、初めて見れた時はうれしかった。沢沿いに咲きます。葉は根生、腎円形で粗い鋸歯があります。


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 シラネセンキュウ (白根川弓)
シラネセンキュウ
 シラネセンキュウの小葉
 シラネセンキュウの小葉
 カワチブシ?
 カワチブシ?

花柄に毛がないのと、葉が3つに深裂しているのでカワチブシとしましたが、自信はまったくありません!

 

 


今回出会えた花たち(五十音順)
No. 写真
掲載
和名 漢字表記 科名 属名
1 アキノウナギツカミ 秋の鰻掴み タデ イヌタデ
2 アケボノソウ 曙草 リンドウ センブリ
3   エゾリンドウ 蝦夷竜胆 リンドウ リンドウ  
4 オヤマボクチ 雄山火口 キク ヤマボクチ  
5 カメバヒキオコシ 亀葉引起 シソ ヤマハッカ  
6 カワチブシ 河地附子 キンポウゲ トリカブト  
7   クルマムグラ 車葎 アカネ ヤエムグラ  
8 クロクモソウ 黒雲草 ユキノシタ ユキノシタ  
9 シラネセンキュウ 白根川弓 セリ シシウド  
10 タニタデ 谷蓼 アカバナ ミズタマソウ  
11 ツリガネニンジン 釣鐘人参 キキョウ ツリガネニンジン  
12 ツルリンドウ 蔓竜胆 リンドウ ツルリンドウ  
13   ナンテンハギ 南天萩 マメ ソラマメ  
14   ネジバナ 捻花 ラン ネジバナ  
15 ノゾリホシクサ 野反星草 ホシクサ ホシクサ
16   ハナイカリ 花錨 リンドウ ハナイカリ  
17   ミズギク 水菊 キク オグルマ  
18   モウセンゴケ 毛氈苔 モウセンゴケ モウセンゴケ  
19   ヤマアジサイ 山紫陽花 ユキノシタ アジサイ  
20   ヤマキツネノボタン 山狐の牡丹 キンポウゲ キンポウゲ  

 

 

オリジナルレポート表紙
オリジナルレポート表紙

 

2012.01.23 掲載

 
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