5月6日(日) 新潟県の花 (その3) 1/2
5日の夜も新発田市の義弟の豪邸に泊まらせてもらい(いつもありがとう!),
翌日はみんな(6人)でイソスミレ(セナミスミレ)を探しにいざ出陣!
現地に着いて、すぐに見ることができたわけではありません。 手分けしてあちこち探しても見つからず、最後はみんなは諦めかけていましたが、私はしぶとく探し回り、とうとう群生地を発見。 うれしかったですね。 やはりしつこさも大事です。
海岸のから数十メートル離れた砂地の斜面に咲いていました。 時期は見頃をやや過ぎてしまっていたようでした。 根は太く木質化して砂中に深く伸びるそうです。 そうしなければ海風ですぐに吹き飛ばされてしまうでしょう。 日本海からの烈風をや吹雪、真夏の高温にも耐えるよう適応したのですね。 葉は丸~ハート型で、内側に強く巻き込みます。 厚くつやがあり、これは海岸形植物の特徴の一つで、乾燥にも耐えるためでしょう。
「日本の植物学の父」と言われ、近代植物分類学の権威である、牧野富太郎博士が1928年に発見・命名した花です。 79年前のちょうど今頃の朝、海岸を散歩していて偶然発見したそうです。 名は磯菫ですが、実際には磯ではなく、砂地に咲いています。 「ハマスミレ」の方が合っている気がします。
花は全体に丸みを帯びて大きく、豪華な感じ。
側弁に毛はなく、柱頭はこん棒状です。
距はずんぐりむっくりしていて、やや
クリーム色がかった白色です。この点は
タチツボスミレと異なります
かつては砂浜を覆い尽くすほどであったそうですが、現状(2007年)ではこのように直径20cmほどの株が点在するのみでした。 他の植物の進出も著しく、生育環境はイソスミレにとって好ましい状況とは思えませんでした。
「新潟県立自然公園条例」で採取については県知事の許可が必要とされていて、ここでは県知事の許可なく採取すると、30万円以下の罰金だそうです。
希少な植物なので、そのような条例や罰則を設けることは意義があると思います。 あとは如何に公知していくかですね。
さて、海岸とその近くでは、他にもいろいろ花を見ることができました。
花さんぽ 2007-12-1