絶滅危惧種とは?
絶滅危惧種について簡単に説明したページです。
「絶滅」とは生物の種が滅びて絶えることです。 絶滅すると、二度とよみがえることはないと考えて間違いありません。 とても恐ろしく、そして悲しい言葉ですね。 我々の日常生活にはあまり関係なく思えます。「恐竜は絶滅したよ」と言ったら、ほとんどの方は「うん、そうだね。大昔にね」と気軽に同意してくれるでしょう。 しかし、実は現在も多くの種が日々絶滅し、この世界からいなくなっています。「絶滅」は今この瞬間も起こってしまっているのです。
いろいろなことが原因で「絶滅」の一歩手前にいて、存続が危ぶまれる生物を「絶滅危惧種」と言います。 哺乳類や鳥類など、あらゆる生物に絶滅危惧種がいます。 その中で当サイトでは植物のみを扱います。
それでは私たちの住む日本には、どれほどの絶滅危惧種がいるのでしょう? 環境省が調査し「レッド・データ・ブック」または「レッド・リスト」というものがまとめられています。 環境省のサイトで、誰でも自由に閲覧・ダウンロード・検索ができます。 「それを見てください」と言っても見に行く方は稀だと思うので、最新の「2020年版レッド・リスト(維管束植物)第4次レッドリストの5回目の改訂版」を見易い形に加工したものをここに用意しました。クリックしてダウンロードすれば、すぐにご覧になれます。(ファイルはウイルスチェックサイトのvirustotalにて掲載日時点の最新パターンファイルでウイルスチェック済みです。ご安心を)
「絶滅危惧種がこんなにたくさんいるの!?」と驚かれるかも知れません。
下のダウンロード用ファイルを2020年版に更新しました。 2021.01.04
<2019年版からの変更点>
新規追加4種
・アソサイシン 絶滅危惧ⅠB類(EN)
・アマミチャルメルソウ 絶滅危惧ⅠA類(CR)
・フクエジマカンアオイ 絶滅危惧ⅠA類(CR)
・ムシャジダ 絶滅危惧ⅠA類(CR)
カテゴリー変更1種
・シムライノデ 2019年:絶滅危惧ⅠB類(EN)
2020年:絶滅危惧ⅠA類(CR)
学名変更1種
・キリギシソウ 2019年:Callianthemum kirigishiense subsp. kirigishiense
2020年:Callianthemum kirigishiense
PDF版
ほとんどのパソコンにはPDFを読めるソフトがインストール済みと思います。もしダウンロードしても開くことができなかったら、右のアイコンをクリックしてAdobe社のダウンロードのページから Adobe Reader をダウンロード・インストールしてください。(無料、ウインドウの下方の「ダウンロード」にAdobe Acrobat Reader のダウンロードボタンあり)
↑上のファイルは和名をキーに五十音順で並べてあります。 絶滅危惧のカテゴリーをキーにしたPDFファイルは掲載をやめました。
Excel版
↑上のファイルを開くためには、Excelファイルが開けるソフトが必要です。
これらダウンロード用ファイルはもちろん、当サイトの花のページなどにも、よく絶滅危惧ll類(VU)や準絶滅危惧(NT)などの表記が出てきます。 しかしこういったことに興味がない方には、何を意味するのかさっぱりわかりませんよね?これらは下の表に示す絶滅危惧危惧の度合いを表す「カテゴリ定義」から来ている用語なのです。 もし興味を持たれたら表の「説明」をお読み下さい(表はクリックすると大きく表示されます)。
環境省だけでなく、県などの自治体でも調査を実施しているようです。 たとえばナデシコ科のナンブワチガイソウは環境省レッドリストでは絶滅危惧ll類ですが、観察地の長野県では絶滅危惧l類となっており、長野県だけでみると絶滅の危険性が非常に高いと言えます。 環境省レッドリストは日本全体を見ての指標なので、県によっては絶滅してしまった所もあるわけです。
種の絶滅の危険度を表す指標は、もっと詳しいものがあります。たとえば種ごとに「100年後の絶滅確率は90%」などという調査結果がまとめられていますが、専門性が高い分野にこれ以上シロウトが首を突っ込むとロクなことがないので、やめておきます。
さてさて、日本にこんなにたくさん絶滅に瀕する植物がいるとは、いったいどうしたらよいでしょうね? 対策は口で言うほどたやすくないから、今の状態になってしまった訳です。 だからと言って何も対策を講じないと、どんどん絶滅していってしまうし... 新たな絶滅危惧種も増えるでしょう。 重すぎるテーマなので、この辺でやめておきます。 またいつか機会があれば、新たなページで考えを述べてみようと思います。
思いつきのキーワードだけ..
(思いつきなので、突っ込まないように!何も出ません)
・環境保護、維持、創設活動から利益を得るビジネスモデルの構築
(外国にお金を払ってCO2排出枠も買えてしまう時代ですから...)
・自生地の開発、指定植物の不法採取、盗掘、及びそれらの売買(ネット含む)
に対する法の整備・強化
(もはや良心や善意を拠り所にする限界は超えています)
2010.12.30 掲載
2012.09.21 更新
2019.10.13 更新
2021.01.04 更新
2021.02.14 更新