< ヨシ焼き 2013年3月17日 実施 >

 

 渡良瀬遊水地のヨシ焼きが、予定通り実施されました。 計画では焼却灰が極力飛散しないよう、ヨシ焼きの面積は従来の4割に相当する六百ヘクタールにとどめたり、場所により燃焼を開始する時間を遅らせて炎が大規模になるのを防ぐことになっていました。

 

 しかし開始予定時間の午前8時半に風がなかったので着火されましたが、その後風が強くなり、強風に煽られて予定の倍以上の約9割が燃えたそうです。 見物客は3年前の3倍以上の約1万4千人が訪れ、関心の高さを物語っています。

 

 私たちは実施日が決まる前に、長野県に花さんぽに行く予定を組んでしまっていたのでヨシ焼きを見ることはできませんでした。 しかしこのページでみなさんにヨシ焼き再開の署名をお願いしたこともあり、どうしても気になって、長野から車を飛ばしてヨシ焼き後の様子を確かめに訪れました。

 

 その写真を下に掲載しましたが、その前に各報道期間の記事でヨシ焼きの様子がわかるので、興味がありましたら、ご覧下さい。 いくつかリンクを集めました。

 

 多くの記事は事実を淡々とレポートしていますが、東京新聞は少し突っ込んだ取材を行なっており、今後のヨシ焼きの課題についてもレポートしています。 下の中では、民家の物置小屋が全焼してしまったことは東京新聞だけがレポートしていました。 記事はいずれも3月18日版です。 報道期間の記事は、時間が経つと消されてしまうことがあります。 見れなくなっていたらごめんなさい。

(すべて削除されました)

 

東京新聞 3年ぶりヨシ焼き 強風で炎広がり、物置焼く 渡良瀬遊水地

朝日新聞 渡良瀬遊水地で春告げるヨシ焼き 震災で中止、3年ぶり

毎日新聞 ヨシ焼き:3年ぶり−−渡良瀬遊水地

下野新聞 3年ぶりにヨシ焼き再開 渡良瀬遊水地

 

 渡良瀬遊水地 広大な面積のヨシ原が焼かれた 2013.03.17 15:40頃撮影
 渡良瀬遊水地 広大な面積のヨシ原が焼かれた 2013.03.17 15:40頃撮影
ヨシ焼き 立入禁止

 遊水地内は立ち入り禁止となっていた

 

見慣れた風景が一変!


はるか遠方に残り火が見えた

 

炎が土手を登った場所もあった

 


遠くに猛禽類が飛んでいた

 

一面の焼け野原にキジが

 


遊水地内にある塔です

 

炎は防火帯も越えゴルフ場の一部も焼いていた

 


 

 かろうじて消失を免れたアブラナ科の植物。

遊水地内には樹木も多いですが、ヨシ焼きの炎

はあっという間に過ぎ去るので、樹木へのダメ

ージはほとんどありません。

 

植物たちの芽吹きが楽しみです。

2013.03.19

写真追加 2013.03.20


 

< ヨシ焼き 2013年3月17日 決定 >

 

東京新聞WEB版2月22日の記事によると、ヨシ焼きは3月17日(日)に実施することに決定したとのことです。ヨシ焼きを主催する渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会(周辺自治体や消防機関などで構成)が発表したそうです。雨で下草が濡れていたり、風が強かったりした場合は延期となり、予備日は3月20日と24日。

 

署名にご協力下さった皆様に感謝致します。どうもありがとうございました。

 

今回は小規模(例年の約4割)のヨシ焼き面積になるそうですが、大きな前進です。ヨシ焼きにより希少植物が復活することを祈ります。

残念ながら私たちはヨシ焼きを見に行くことはできませんが、以後の植物の様子は確認していき、当サイト内で報告します。

2013.03.07

 

<ヨシ焼き再開>

 

「渡良瀬遊水地ヨシ焼き再開検討協議会」において、2013年はヨシ焼きを再開するとの判断が下されたそうです。日時は示されていません。詳細はMOさんの掲示板をご参照下さい。こちらです>>MOさんの掲示板

2013.02.21

 

 

<署名の募集は終わりました。(2012.10.31)>

署名にご協力下さいましたみなさま、どうもありがとうございました。

 

要望書と署名は、11/7.8.13と3日間かけて、4市2町と国交省利根川上流河川事務所に提出されたそうです。詳細はMOさんの掲示板をご参照下さい。こちらです>>MOさんの掲示板

 

       渡良瀬遊水地のヨシ焼き再開の要望書へ

         賛同される方の署名のご紹介

 このページを見て、実際に署名して下さった方が何人もいらっしゃることがわかりました。 ご協力どうもありがとうございます! 来年の春にはヨシ焼きが再開され、その後にはまた多くの珍しい植物を見ることができますように!

 

 渡良瀬遊水地は、栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の4県にまたがる本州以南で最大の湿地です。 ここには奇跡的と言えるほど多くの絶滅危惧植物が自生しており、希少植物の宝庫です。

 そのことも評価され、2012年(平成24年)7月3日、ラムサール条約に登録されました。 私たちも2005年頃から、何度もこの地を訪れ、珍しい植物をたくさん観察できていました。

 

 広大な渡良瀬遊水地 多くの貴重な植物を育む
 広大な渡良瀬遊水地 多くの貴重な植物を育む

 

 この貴重な環境が維持できているのは、実は人間の行う「ヨシ焼き」に因るところが大きいのです。 50年間に渡り行われてきたヨシ焼きにより、毎年ヨシ原が更新され、他の貴重な植物も生き長らえることができたのです(ヨシ焼きの様子やヨシ焼きをする理由は、下でご紹介する外部サイトに詳しくあります)。

 

 毎年3月に実施されるヨシ焼きですが、3・11の大震災の影響で、2011年・2012年と中止されました。 理由は、2011年は「計画停電が予想されるために安全の確保ができなくなる可能性があるため」、2012年は「東北地方太平洋沖地震に伴う、原子力発電所の事故による放射性物質の飛散について、安全性の確証が得られないため」です。

 

 しかし、ヨシ焼きをしなかったことによる環境の変化で、早くも植物たちに悪影響が出てきているとのことです。 ヨシが焼かれないので枯れたヨシや落ち葉が残り、日照を遮るなどして他の植物が生育しにくくなってしまったのです。 元々数が少ない種は、絶滅するものも出てくるかも知れません。 放射性物質の影響は考慮しなければなりませんが、ヨシ焼き再開に向けてなんらかのアクションを起こさないと、事態は何も変わらずに年月が過ぎていくように思えます。

 

 このような状況の中、長年に渡り渡良瀬遊水地の植物を観察・研究されている大和田真澄先生が、当該市町(栃木市、小山市、古河市、加須市、野木町、板倉町)の長、および所轄する国交省利根川河川事務所長あてに、ヨシ焼き再開の要望書を提出されようとしています。

 

 私たちは要望書の趣旨に賛同したので、署名しました(ネット上で簡単にできました)。 興味がありましたら、ぜひ下の外部サイトをご覧下さい。

 

*署名などを抜きにしても、渡良瀬遊水地の植物を知る上で大変貴重で素晴らしいホームページです!

 

●大和田先生のホームページトップへ:渡良瀬遊水地の植物

 

 

下のリンクは、上記外部サイト「渡良瀬遊水地の植物」の

ページへ飛びます。(すべて削除されました)

 

渡良瀬遊水地のヨシ焼き再開を要望する 署名ページ

 

ヨシ焼き再開の要望書(案)

 

★要望書と署名が提出されました。★ 

 

こちらの外部サイトもご案内しておかないといけませんね。

日本保全物理学会が「暮らしの放射線Q&A」で発表した、『2011年の測定値では、渡良瀬遊水地でヨシ焼きをしても特に心配する必要はなかったと』とする見解の記事(バナーをクリック!)

日本保全物理学会 暮らしの放射線Q&A