シロバナラショウモンカズラ

 

白花羅生門葛 シソ科 ラショウモンカズラ属

Meehania urticifolia (Miq.) Makino f. leucantha H.Hara

 

シロバナラショウモンカズラ  2021.06.13 甲信越地方
シロバナラショウモンカズラ  2021.06.13 甲信越地方

 

 ラショウモンカズラの白花品種です。 山地の登山道を歩いていると、視界の隅にチラリと白いものが見えたので、近寄って確認すると本種でした。

 

 数分前に普通の青紫色のラショウモンカズラが咲いているのを見ましたが、あまり状態がよくなかったので、撮影はしませんでした。 しかし白花となると滅多に見ることができないので、いくつか撮影しておきました。

 

シロバナラショウモンカズラ 花の側面
シロバナラショウモンカズラ 花の側面

 

 青紫色の部分や斑点もまったくない、完璧な白花でした。 f. leucantha として間違いないでしょう。 leucantha は「白花の」を意味する leucanthus の女性形です。 なぜ女性形かというと、ラショウモンカズラの種名 urticifolia が女性形になっているからです(と思います)。

 

シロバナラショウモンカズラ 花の正面
シロバナラショウモンカズラ 花の正面

 

 花を正面から見ても、青紫色の部分や斑点がまったくありません。 花のピークは過ぎているので、雄しべの先端がやや褐色になっているのみです。

 

 全体が白色なのと、花が密についているので、いったいどのような花なのかわかりにくいですね。 そこで普通品種の花の写真を下に掲載しておきます。

 

普通品種のラショウモンカズラ  2013.05.01 高尾山
普通品種のラショウモンカズラ  2013.05.01 高尾山

 

 上はよく見かける普通品種のラショウモンカズラです。 地域により、また個体によりけっこう色合いや色の濃淡、斑点の様子が違いますが、一例として掲載しました。

 

 

2021.06.19 掲載

 

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