シロバナツクバキンモンソウ
白花筑波金紋草 シソ科 キランソウ属
Ajuga yesoensis var. tsukubana(白花品は学名未定)
ツクバキンモンソウの白花品です。 2010年に福島県
いわき市の美しい渓谷で、初めて見ることができました。
ツクバキンモンソウの葉は葉脈に沿って濃い紅紫色を帯び
ますが、白花品には見られませんでした。
ツクバキンモンソウは、ニシキゴロモの変種です。
本州ではニシキゴロモは日本海側に多く産しますが、
ツクバキンモンソウは太平洋側に多く分布します。
両者はとてもよく似ていますが、花冠の上唇を観察
すると簡単に識別できます。
ニシキゴロモの上唇は雄しべより長く、明確に2裂
してウサギの耳のようになっていますが、ツクバキン
モンソウは上唇がとても短く、雄しべより短いです。
正面から花冠を見ると4個の雄しべに隠れて上唇が見
えないほど小さいのです。 上の写真では、先端に
黄色い花粉をつけた雄しべの後ろに上唇があるのが
・・・見えませんね、小さすぎて。
上の写真は花だけ見ると白花品に見えるのですが... 通常品種と
同様な紅紫色の筋が入った葉を持つ株もありました。白花品と通常
品の交雑種でしょうか?(そんなこと起こるのかな?) それとも
ちょっと色白のツクバキンモンソウ?
花の解説は、ツクバキンモンソウのページをご参照ください。
花と葉の色以外の特徴は同じと思います。
母種のニシキゴロモにも白花品があるそうです。いつか見てみ
たいものです。
2011.05.13 掲載