オトシブミ科
ヒゲナガオトシブミ
Paratrachelophorus longicornis
標高1700mを超える山地で見つけました。 目的の花が見つかって、撮影も順調に進みほっとしていたところ、葉の上で、やけに首が長い、変な虫がのそのそと歩いているゾと思い、少し観察してみました。
首に見えたのは実は頭部で、目から後ろがとても長いので、細長い首を持っているように見えたのでした。 触覚もとても長いです。 和名の「髭長」はこの長い触覚に由来するのでしょうか?
この個体は雄ですが、雌は、雄に比べて頭部も触覚もずっと短いそうです。 この個体の体色は赤褐色で光沢があり、ベッコウ飴を連想してしまいました。
何かを探しているかのように、時折立ち止まって辺りを見回しながら歩いていました。 雌を探していたのでしょうか。 上翅には条項(すじ)が走っています。
葉の向こう側に隠れてしまったのですが、登って来るところを待ち構えて撮影しました。 ひょっこり顔を出したところがちょっとかわいくて、なかなか愛嬌があるやつだと思いました。
左側の葉に移ろうとして、触覚も使って距離を推し量っているところです。 この後、無事に左の葉に移ることができました。
短いですが動画も撮影したので、よろしかったらご覧下さい。
2021.06.30 掲載