ハゴロモ科
アミガサハゴロモ
Pochazia albomaculata
編笠羽衣 ハゴロモ科
今回の掲載から遡ること10年前の2001年の夏に見ることができました。名前がわかるのに10年かかりました。ずっと蛾の一種なのかと思っていました。
車の開けていた窓から飛び込んで来て、たまたま座席に置いてあった衣類の上にとまりました。似たような色なので保護色になると思ったのでしょうか?
黒っぽい翅の上に、薄緑色の粉を被せているそうです。この粉は成長とともに落ちて、やがて黒っぽい色になるそうです。 カシ類の葉の汁を吸うそうです。うっかり間違えて車の中に飛び込んでしまったのでしょう。 大きさは10〜13mm位になるそうです。
2011.08.03 掲載
スケバハゴロモ
Euricania fascialis
透翅羽衣 ハゴロモ科
裏高尾町の山中をブラブラしているときに見つけました。 名の通り翅が半透明で、初めて見た気がします。 ガの仲間かと思っていましたが、最近購入した昆虫の本に載っていて、ようやく正体が判明。 ハゴロモ科という科に属する虫とわかりました。
ピンボケですが、トリミングして拡大してみました。 透明な翅に黒っぽい縁取りがあり、なかなか格好良いです。 大きさは翅端まで9~10mmほど。
クワの他,種々の樹木の樹液を吸うそうです。 幼虫はこのページの下にあるベッコウハゴロモの幼虫と似て変わった形をしていますが、ベッコウハゴロモの幼虫が褐色と白の斑模様があるのに対して、本種は全体が白いため区別ができるそうです。
2011.01.21 掲載
ベッコウハゴロモ
Ricania japonica
べっ甲羽衣 ハゴロモ科
東村山市の丘陵地帯を散歩していたら、白い綿毛のようなものがフワフワ飛んできて、草の葉の上に落ちました。 植物が綿毛で種を飛ばしたのでしょう、気にもせずそのまま通りすぎようとすると、視界の隅で綿毛が動いた気がしました。
一応チェックしておくかと立ち止まり、綿毛に近づくと、今度は明らかに少し回るように動きました。 なんだコレ? さらに顔を近づけ、横から良く見ようとするとツツっと回って、常にこちらに同じ面を向けるのです。 もう昆虫であることには気付きましたが、それにしてもなんでしょコレは? 横長の楕円形に黒い二つの穴。 まるでブタの鼻です。 ブタの鼻に白くてまっすぐなヒゲがたくさん生えている感じ。
なかなか横顔を見せてくれないので少し離れてズームレンズで見てみると、胴体や足が見えました。 どうやら顔と思ったのはお尻だったようです。 胴体の体長は3mmほどでしょうか。 ベッコウハゴロモの幼虫であることは、後で調べてわかりました。 白いヒゲのように見えるのは、幼虫の体から分泌されるロウ物質だそうです。 もう一度近づいたら、ピョンと跳ねてどこかに飛んでいってしまいました。
2011.01.21 掲載
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2011.08.03 追加
幼虫を見ることができて丁度1年後の2011.07.30に偶然、成虫を見ることができました。 場所は千葉県の太東岬で、スカシユリを観察していたら、花の上にベッコウハゴロモの成虫がいました。 ベッコウハゴロモはクズにつくことが多いそうですが、この時はスカシユリの花弁の上にいました。 ただ休んでいたのでしょうか。 あるいは、スカシユリを吸蜜することがあるのでしょうか?
翅の白っぽい筋の部分は、半透明なのでしょうね。
スカシユリの朱色が透けて見えます。