バッタ科
カワラバッタ
Eusphingonotus japonicus
河原飛蝗 バッタ科
上の写真にバッタがいます。 わかりますか?
少し近づいてみました。 もう、わかりますね!
河原の石にそっくりな模様をしています。 保護色なのでしょう。 カワラノギクが咲いていた河原で、初めて見ることができました。 花を探しながら河原を歩いていたら、足元から飛び立つものがありました。 2メートルほど先に降り立ったので何気なく目を向けたのですが、何もいません。 今のはなんだったのか?と思い近づいてよくみると、こんな色をしたバッタがいたのです。バッタといえば緑色だと思っていたので、ちょっと驚きました。
形は、色と模様以外は特に変わったところもなく普通のバッタに見えました。
Hiroが「なんというバッタ?」と聞きますが、もちろんわかりません...
「カワラバッタだよ!」と冗談のつもりで言ったら、なんと当たっていました。
あまり草などが生えてなく、石がゴロゴロするような河原にのみ、生息します。 カワラノギクと同じように、定期的に川が氾濫し生育環境が攪乱されるような場所にしか生きられないようです。 このような環境が減少しているため、限られた場所でしか見られないようです。 県によっては絶滅危惧種に指定されています。 関東では群馬・神奈川県が絶滅危惧l類、東京都が絶滅危惧ll類、埼玉県が準絶滅危惧となっています。 ダムができて洪水が起きにくくなると人間は助かりますが、このような生物たちにとっては死活問題なのですね。
ところで成虫が出現する時期は8〜9月のはずですが、今回は11月の中旬に見ました。 今年は猛暑が異常に長かったためでしょうか?
2010.12.31 掲載
2012.10.21 以下4枚を追加