スズメガ科

 

シモフリスズメ(幼虫)


Psilogramma incretum

霜降雀 スズメガ科


#1 シモフリスズメの幼虫
#1 シモフリスズメの幼虫

 

 ミズネコノオを観察に行った公園にいました。 散策路脇の若い木にいて、目の高さだったのでHiroが発見。 けっこう大きなイモムシで、ムシャムシャと旺盛に葉を食べていました。 見るとその木の葉はボロボロです。 彼(彼女?)やその仲間たちに食べられてしまったのでしょう。

 

#2
#2

 モシャモシャ音が聞こえて来そうな勢いで葉を食べていました。 名の「霜降」とは、成虫の翅の模様から来ているそうです。 「霜降」と言えば普通は牛肉の霜降り肉を連想します。 ガの仲間に霜降とつく名のものがいたとは知りませんでした

 

#3
#3

 

  ところがカメラを近づけるとこちらに気づいて、食べるのを止め、#3のようなポーズを取り、微動だにしなくなりました。 Hiroは「威嚇しているのでは?」と言いましたが、どうも威嚇されている気がしません。 威嚇ではなく、葉に擬態しているつもりなのでは?と思いました。 「ボクはイモムシじゃないよ。葉だよ。だから食べられないよ。」 無言でそう訴えているように見えました。

 

 その場を少し離れ望遠レンズで撮影したのが、#1です。 しばらく見ていましたが、まるで見られているのを知っているかのように動かないので、諦めてその場を去りました。

 

#4
#4

 

 固まってしまったイモムシを正面から見てみました。

6個ある足をヒシと胸の前に合わせ、まるで早くこの

危険が去ってくれと祈っているようです。

 

#5
#5

 お尻の方には、このようなごっつい刺があります。 鋭く尖って、ゴツゴツと小さな突起もついて、鳥がイモムシを食べたらノドに刺さりそうです。 この刺は「尾角」といい、スズメガ科の幼虫に特有の、ものだそうです(なんて読むんでしょう?「びかく?」「おつの」?)。

 

 このため英語では、スズメガの幼虫を horned worm (角の生えた芋虫)と称すそうでが、その用途はよくわかっていないそうです。

 

 昆虫にはまったくシロウトなので(植物もだけど)、調べるのにちょっと時間がかかりました。 結局ネットで調べてわかったのですが、このサイトはイモムシの画像検索(目で見て探せる)があって、大変助かったのでご紹介します。

「幼虫図鑑

 

このページの右にある「縮小画像で検索」をクリックすると、掲載されているイモムシが小さな画像で確認できます。 種名も科名もわからないときは、このように画像で検索できると助かります。 花も同じですね。

 

 成虫の姿をご覧になりたい方は、こちらのサイトがお勧めです。

「シモフリスズメ

 

 

2011.09.11 掲載