. 7月8日(日) 蜘蛛が嫌いなのに・・
豪雨によって各地で甚大な被害となり、
心が痛みます。
復興にも時間がかかると思われます。
暑さも重なるのでお体には十分ご注意いただきたいと思います。
これ以上日本を苦しめないで・・
昨日も天気が曇りなら撮影し直したい花があると相方が言うので、
出かけてみましたが、現地そばまで来たら、
雷に打たれて倒れてしまったのか?、倒木が道を塞いでいて、
前に進めなくなりました。
周辺の木々に異常はなかったので、強風ではなく
雷が落ちたためだと思いました。
ここから歩いて山に向かうことも考えましたが、
予想に反して雨はずっと降り続けているし、雨雲レーダーには
次々と目的地の山の方に流れてくる強い雨雲が映っていた。
これではいい写真なんて撮れないでしょう。
花は逃げませんから、勇気ある撤退ということで、
また来ればいいと帰りました。
私は仕事が忙しくなり、休日も少なくなりました。
相方が開花した花がどうしても見たいというので、
花友さんが定点観察している花を見に行きました。
Kenの一人花さんぽ&Sさん
Hiroはせっせと働きまっせ~
蜘蛛か嫌いなのに、びっしりとくっついたクモランを
見ることが出来たそうです。
何度か見ていますが、開花状態のいいものは、
なかなか見られていなかったのですね。
ラン好きKenさん、長距離をわっせと行ってきました。
以下はKenダスになるので、相方に報告していただきましょう。
バトンタッチして、ここからは私、Kenのレポートです。
Dairy-Hiroダスに記事を書くのは、本当に久しぶりです。
クモランは、2010年に初めて見ることができましたが、
花は完全に終わり、果実も弾けた状態でした。
以後、いろいろな場所で見ることができたのですが、
いずれも花が終わっているか、まだ咲いていないかのどちらかで、
なかなか開花した状態を見ることができないでいました。
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そんなときに愛知県の花友のSさんからメールが届き、
添付された写真を開いてのけぞりました。
ものすごい数のクモランが写っていたのです!
Sさんが今年の4月に発見されたのです。
節足動物の蜘蛛は大の苦手なので、もしこんなに群れていたら
失神してしまいそうですが、クモランなら大歓迎、ぜひ見たい!
Sさんはご自宅から1時間半もかかる自生地に何度も足を運んで、
様子を知らせてくれました。
七夕の日に「咲き出しましたよ!」との嬉しい連絡をいただきました。
早速翌日、300km先の愛知県に向かいます。
Hiroは仕事で行けないので一人旅ですが、開花したクモランの群生を
見られるとあって、るんるん気分で高速道路を走ります。
今回訪れる自生地は2ヶ所あり、1ヶ所めのA地点は単独で観察、
2ヶ所めのB地点でSさんと落ち合い、一緒に観察することになりました。
A地点はもちろん初めての場所ですが、詳細な情報をいただけていたので
迷わずにたどり着けました。 さてクモラン、いるかな?
いました〜! うわ〜、なんじゃこりゃあぁ!
実物を見て、またのけぞりました。 スゴイ数です!
多すぎて、何株いるかを数える気にもなりません。
株が重なり合って、うず高く盛り上がっているところもあります。
驚愕&大感激!
これを見て、不気味さを感じてしまう人もいるかも知れない。
それほどの迫力でした。
念願の花も咲いていました。 しかし、小さい花だ!
これは撮影が難しそうです。
40分以上、汗だくになってクモランを撮影しました。
何にも邪魔されず、じっくり観察することができました。
不思議なのは、周辺にも似たような梅の老木があるのに、
なぜかこの木にしかついていませんでした。
この木が生えている場所がちょっと特殊なので...
もしかすると、パワースポット?
Sさんと待ち合わせるB地点に行く前に、
少しだけ周辺の森を歩いてみました。 すると、、
全体的にはピークを過ぎていましたが、
まだまだ見頃の株もありました。
そして、素晴らしい大株も見つかりました。
一人で立っていた株です。
やたらと大きく見えたのでメジャーで高さを測ると、
なんと52cmもありました。
最大で42cmだったので、10cmも記録更新です!
近くに仲間がいないので、菌根菌を独占して大きくなれたのかな?
花数も多く、25個もついていました。
この森をもっと探索したら、まだまだ何かが見つかりそうです。
では、B地点に向かいましょう。
B地点がある森に着き、Sさんと約1年ぶりの再会を喜び合いました。
私が待ち合わせ場所を勘違いしてしまったために、
山の中を上ったり下ったり遠回りすることになってしましたが、
そのためこの一帯の大雑把なイメージがつかめたし(一部ですが)、
後で地点Bへの最短ルートも見つかりました。
さて、地点Bで二人でクモランの観察開始です。
地点Bでは、隣り合う2本の木に多くついており、
周辺の木にも数は少ないものの、いくつか見つかりました。
地点Aのような巨大集団こそありませんでしたが、
十分に大きな集団が多数あり、元気に花を咲かせていました。
花の長さは2mmほど、直径は1mm以下です。
TG-3の深度合成機能を使っても、限界を超えて小さい感じでした。
(Sさんは最新のTG-5をお持ちだった。性能が格段に向上しているようだ!)
各花被片の境界部が不明瞭で、始めはどれが唇弁やらもわからない。
それでも多数の写真を見て、なんとかわかるようになりました。
まとまって花をつけていた株の写真で、各部を指し示してみました。
葯や、細く尖って内側を向く唇弁の先端部も見えました。
A地点の森は自然度が高かったですが、
このB地点の森もひざの高さの岩にヨウラクランがついているなど、
自然度が高かったです。 気軽に訪れられる距離ではありませんが、
また近くに来た際には、足を延ばしてみたいと思います。
クモラン三昧の一日でした。
ずっと見たかった花を、ようやく見ることができました。
花を案内して下さったSさんには、本当に感謝です。
ありがとうございました。