. 7月3日(火) この光景が見たかった
長年、7月になると見に行きたいと思っていた花。
遠いなあーとか、日帰りじゃなあーとかゴネていた
相方の腰を上げさせました。
ゆっくり休日が取れなくなるので、私の願いを叶えてもらうことに・・
お泊りなんて無駄使いは出来ないので、日帰り強行です。
東京はじりじりと朝から暑い!
暑すぎるぞ~~
何度か訪れている地域なので、どこに咲くのかも知っている。
さわさわと揺らいで咲いている光景を想像して・・
とことこ歩き目的地が近づくと、
「咲いていてくれー」と叫んじゃいましたあ。
ひゃあー~☆
かっわいいー♡
咲いていましたよ! モモイロイズアサツキ!!
ただのネギ坊主だろうっていう人もいるでしょうが、
こんなにも可愛くて海岸で咲いているんですよー たっくさーん。
植えたんじゃないんですからあ。
この光景を私は見たかったんじゃあーーーー
モモイロイズアサツキは、白色の花をつけるイズアサツキの品種です。
イズアサツキは、1974年に原實博士により新種として発表されました。
花茎が茎と別に出る、「花が白っぽい」ことなどが、新種とされた理由です。
しかし、数年後に博士は新種から、アサツキの変種に変更しました。
理由は、再調査で多くの個体を調べたところ、大部分はアサツキと
同様に葉の中央から花茎が出て、花茎と葉が別に出るものは稀であり、
花色も淡紅紫色のものが大多数であるとわかったからでした。
後年になって、この「花が白っぽい」という表現が問題となったそうです。
なぜならば、ふつうに見られる淡紅紫色の花も花期が終わりに近づくと
「白っぽい」色になるので、原博士が淡紅紫色の花が終わりかけて
白っぽくなったものを、新種とした可能性もあるのでは?という疑問です。
しかしこれについては、標本を精査したところ確かに白花品であることが
確認されたそうです。
このようにして、稀にしか見られない白花品に新種としてイズアサツキ
という名がつけられてしまい、これは変えられないので、ふつうに見られる
淡紅紫色の花に、モモイロイズアサツキという品種名がつけられました。
今回は白花である、イズアサツキは見つかりませんでした。
でもね・・なあーんか不思議。
モモイロイズアサツキと名づけられましたが、
私には薄紫色に見えるんですよ。
それでなんでだろう?となりまして・・
色んな花の様子を見ていたら、
花の終盤で桃色になっている花もあるんです。
そして、やや白っぽくなっているものもある。
こんがらがっちゃいますねえー
イズアサツキとモモイロイズアサツキの花色以外の大きな違いは、
イズアサツキは花茎と葉が別に出るのが特徴。
モモイロイズアサツキは、花茎と葉が一緒に出ていました。
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じりじりと暑さが増す中、モモイロイズアサツキに夢中になりました。
おやあー、ピンクの大きな花は何だろな?
おーーハマナタマメでした!
これは初めて出逢いましたぞー
マメ科の花にしてはデカいし分厚い、マメ科らしからぬお姿じゃないの。
なんとも豪華なお花であります。
新しく見つけたお花は嬉しいニャー
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ハマタカトウダイもあちこちに咲いていました。
海岸型のお花はやっぱり楽しい。
上の写真のハマタカトウダイの茎葉は先端が鈍頭で、
縁に鋸歯は目立ちませんが、母種のタカトウダイと同様、
この植物も変異が多いようです。
茎葉の先端が尖り、鋸歯が目立つ個体が
少なからずありました。
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もうハマシャジンも咲いていましたよ。
ヒロハクサフジも咲きだしています。
鮮やかなみかん色に輝くスカシユリ
赤紫色が濃いハマナデシコもきれいじゃー
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太陽ギラギラ☀、暑さも上昇して、日陰がないので
撮影もしんどい。 ときどき日影に退避しながら水分ガブガブ~
相方も相当モモイロイズアサツキに魅了されとるので、
2時間くらいは撮影を続けていた。
熱中症寸前になりそうなので、
炎天下の撮影はもう厳しいねー
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他にもなにかいないかなあと歩いてみました。
ネジバナがわんさか咲いているんだけど、
なんじゃこれー、ネジバナってこんなジャンボサイズになるん??
海岸のものは栄養たっぷりで、どでかいのかあ?!
潮の影響受けてるのかな? こんな大きさは初めて~
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ホタルブクロは、どうやら海岸型のハマホタルブクロのようです。
ホタルブクロの海岸型変種。
葉にツヤがあって、葉脈が凹んでいるのが特徴。
暑すぎるのと、何時間もかけて帰らにゃあかんので、花さんぽ終了。
お泊りならもっとゆっくりできるが仕方ない。
また今度は白いイズアサツキを見つけてみよう。
どうしても見たかった光景、念願叶って嬉し~い一日でした。
遠距離相方の運転に感謝です。
髭さん (日曜日, 08 7月 2018 10:40)
東京からの日帰りは、ちと強行軍でしたね。
でも念願の花を堪能できたようで何よりでした。
コメントを書くのははじめてですが、花さんぽさんのHPは時々拝見しております。6月はじめに北海道にあるランの撮影に行ったのですが、昨年は咲いていた場所からは、盗掘によって消失していました。落胆して帰って来ました。
人間の盗掘も問題ですが、最近は日本全国、どこに出掛けても鹿の食害がひどくて、最近は出かける気が失せてます。
つい数日前もある山に出掛けたのですが、その山のブナ林下が丸坊主でした。
カワチブシだけがまるで植えられた花壇のように残っていました。最近は毒草のトリカブトさえも食べはじめている地域も多いので、これからの日本の自然はどうなってしまうのか、いささか気になっています。
Hiro (月曜日, 09 7月 2018 00:37)
髭さん
コメント頂きありがとうございます。
沢山アクセスいただいておりますが、
なかなか見てくださっている方の声が聞こえないので、
とても嬉しいです。
北海道までお出かけして、楽しみにしていたランがないのは本当にがっくりですね。
日本中回るほど余裕のない我が家ですが、
様々な地域でのシカの食害を目の当たりにしてきました。
温暖化の影響で極寒にならずシカの生命力も高まったのか、
マタギさんが少なくなってしまったことも原因なのか?
動物も生きるために毒を持つものまで食べてしまい、
耐性できるようになってしまったのでしょうか。
深刻な問題ですね。
なのでなおさら人間が採ってるんじゃないよ~と言わざるを得ません。
私たちが地球上に存在できる時間なんてわずかなものです。
次の世代に繋げて日本の自然をどう守るか考えていきたいものですね。