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. 3月12日(日)    キタヤマオウレン考

 

南の島にも行けないし・・

今日は7年前に岐阜で見たキタヤマオウレンが、

近所の薬用植物園で咲き始めたというので、

勉強も兼ねて出かけてみた。

 

2010年岐阜の花友さんのご案内で、キタヤマオウレンを

見ることはできていました。

当初花友さんは、ミツバオウレンでは?とのことでしたが、

むむむ~様子が違うよーと、なんだか不思議な気がしていました。

まだバイカオウレンも見ていない頃でしたので、

ミツバオウレンではないのは、確かだと思うけどなあー・・

そう感じていました。

 

やはり花友さんも疑問があったようで、専門の先生にお尋ねしたら・・

間違いなくこれはキタヤマオウレンと同定されました。

岐阜での新発見で、花友さんの大手柄になりました!

図鑑(*1)には花友さんのお写真が掲載されております。

 

あれから7年もの月日が経って・・

植物園で再度確認作業がしたくて、観察に行きました。

ほー咲いています。

なんだか植木鉢でかわいそうな気もします。

うーーーこれってキタヤマオウレン???

 

キタヤマオウレンとされたいる植物 北山黄蓮 キンポウゲ科 オウレン属 [植栽] 2017.03.12 東京都
キタヤマオウレンとされたいる植物 北山黄蓮 キンポウゲ科 オウレン属 [植栽] 2017.03.12 東京都

 

葉が5裂しているけど・・

キタヤマオウレンの葉は3裂が主で、たまに5裂が混じるようだけど、

ここのは見える葉はすべて5裂のようだわ。

キタヤマオウレンの分布域の西部には、

5裂する個体も出現するそうですが・・

なんだかバイカオウレンのように見えるなあ、と感じました。

 

キタヤマオウレンとされる植物の葉は、すべて5深裂していました。 ただし小葉柄は短く、不明瞭です(キタヤマオウレンの特徴)。
葉は、すべて5深裂していました。 ただし小葉柄は短く、不明瞭です(キタヤマオウレンの特徴)。

 

植栽なので、ここに来た経緯がわかりませんし、

ここの植物園の方が、どれだけお詳しいのかもわかりませんが・・

なんだか疑惑のキタヤマオウレン?

キタヤマオウレンであるとは、素直に認めたくない私たちでした~

 

キタヤマオウレンとされる植物。 黄色い花弁の形状など、詳しく見る必要がありそうです
キタヤマオウレンとされる植物。 黄色い花弁の形状など、詳しく見る必要がありそうです

 

ミチノクフクジュソウと案内板がつけられて咲いていた花も、

ミチノクではありませんでした。

さすがに最低レベルでも勉強していますから・・

相方も「萼片の長さが花弁とぼぼ同じだから、

これはミチノクじゃないね」と断言。

ちょいとすんなりと信用してはなりませぬ。

 

数年前から探し回っているモロコシソウが温室にありました。

これは間違いなくモロコシソウですね。

今年こそは、黄色いお花を見たいものです!

 

モロコシソウ (唐土草) サクラソウ科 オカトラノオ属 [植栽]
モロコシソウ (唐土草) サクラソウ科 オカトラノオ属 [植栽]
モロコシソウの果実
モロコシソウの果実
モロコシソウ 果実が裂開した状態
モロコシソウ 果実が裂開した状態

 

アリマウマノスズクサも咲いていましたよ。

忍者ハットリくんみたいなすっとんきょーな姿が面白い~

いつか自生を見たいわー

 

アリマウマノスズクサ (有馬馬の鈴草) ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属 [植栽]
アリマウマノスズクサ (有馬馬の鈴草) ウマノスズクサ科 [植栽]

 

今回は自生じゃないのでワクワクしませんね。

南国にも行けないので、ちょいとふて気味ですー

 

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(*1)図鑑は、山と渓谷社の

  「山渓ハンデイ図鑑8 増補改訂新板 高山に咲く花」

   2014年4月15日 初版版第1刷 で、p.101 右下のキタヤマオウレンの

   写真が花友さんが撮影されたものです。