. 8月22日-23日 コースタイムは正確に
遅い夏休みを取りました。
以前より見たかった花を探しに行くことにしました。
昨年から計画を練っていたので、今回こそはと期待に胸を膨らませて・・
ところが出発の前々日に別の花の開花情報を頂いたので、
一日前倒しで出発し、その花を見てから目的地に向かうことにしました。
その花を見たくて過去に数回訪れていましたが、
終わってしまっていたり、開花がなかったりだったのです。
今回は確実な情報なので、ワクワク~
現地に到着すると先客の方がいらして、すでに撮影を始めていました。
お花好きさんには、よく知られているようですね。
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私たちも撮影開始。
ツリシュスランがしゅるっと咲いておりました。
こんな高い木の上で美しい花を咲かせているなんて、
なんとも気品があって、ツリちゃんのプライドのような気迫を感じるわあ~
近くにジンバイソウも咲いていたのだけれど・・
ない! 全くない!
私たちは一株咲いているのを見たことあったのだけど、
実は数株あったらしい。 それらがひとつもない。
間違いなく盗掘だろう。
けしからん!!
売る人買う人、両方に罪を与えますぞ~~🔥
ここから大移動します。
明日の山登りに備えてホテルでゆっくりと・・
相方はぐーすか眠れたようだけど、
なんだか私はよく眠れなかった。
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さて当日。 お山の天候はずっと雨だったそうだが、
今日は日差しがある。
お山はすっかり秋の準備状態なって、花は限られたものになっている。
見られたお花をどうぞ。
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久し振りの高山で、体が慣れない・・
口が渇く。 酸素が薄いので口呼吸になっているんだろう。
こめかみから締め付けられるように頭が痛く、
眼球が飛び出しそうに痛む。
やれやれ~どうなることやらー
相方はデカっ腹を運ぶために慎重に歩いていました。
テレワークおっさんは運動不足なので、
とにかくケガをしないようにと心がけていました。
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ゆっくりですが、初日の行程をクリアできた。
登山が好きではないので、無理ないプランを立てていました。
山小屋に入って体を休めて、寝不足解消にと夕飯まで
昼寝しようとしていたのに、
ご年配の団体がやって来て、大声でがやがや、わいわい~
あーー眠れませんわあ~
昼食が遅かったので、空腹感もないまま夕食に・・
残すのは申し訳ないので、無理やり口に放り込んだ。
頭痛はぬぐえないまま眠りにつく。
相方も慣れない環境のせいか、ほとんど眠れずにいたそうだ。
翌朝、朝ごはんを頂いて出発。
ガスって視界が悪く、冷たい強風が吹き荒れているーー
これは遭難レベルだ、と相方が口走ったので、少々不安がよぎる・・
コースタイムが長くなかったので、
へなちょこ歩きの二人でも行けると判断したんだけど、
大丈夫なんだろうか??
しばらくガスが晴れないまま、岩がゴロゴロで歩きにくいルートを進む。
ガスは少々切れて晴れ間も見えましたが・・
このコースタイムはどうみても嘘だろうよ!!
相当な健脚者が、荷物もなしで、走るようにしたら着くかもしれないが、
走れるような場所はほとんどないに等しい。
目的の場所まで近づいたが・・
休憩をはさみ2時間半は歩いている。
アップダウンも相当なものです(HiroKen基準)。
二人とも体力は残っているし、まだ先に進める余裕はありましたが・・
これから目的地に着いて花を探し、撮影をして帰るとなると、
更に2時間以上はこの山域に滞在しなきゃならない。
今日は山小屋に戻るだけならいいが、そうではなく
完全に山を下山し、帰らなければならない。
当然ながら帰るためにタイムリミットがある。
短い時間のコースタイムに騙されたわあ~
下山するための体力も残さなきゃいけないし、
時間に追われて慌ててしまいケガでもしたら大変なことになる。
自分たちのへっぽこぶりは十分わかっているつもりだ。
悩みに悩んで、勇気ある撤退を決めた。
お花を見たかったあーー 悔しいなあ~
悔しいけれど、花より自分たちの体力と安全を優先しました。
いつかまた求めていた花を見たくなったら、また来てみよう。
山小屋は2泊になるなあー
お風呂なし、ぼっとんトイレがとってもしんどいがあ~
帰路の途中で散策している方に出逢った。
目的の場所近くまで行ったが、体力・天候を考え途中で断念したと伝えたら、
「それで正解ですよ」と言われた。
天候が荒れてきているし、ここはかなり厳しいルートだと。
周辺の山歩きをたくさん経験されている方が言うのであれば、間違いないね。
稜線は吹き飛ばされそうな強風と、真っ白なガスが立ち込めていた。
体感温度はこの時期の下界からは想像できないほどに低い。
もっと悪天候になっていたらと思うと、引き返してよかったと安心した。
重い荷物を背負って下山した。
相方は足の痛みがひどくならずに済んで、
私も低い標高に下ってきたら頭痛が治った。
軽い高山病状態だったのかも知れないな。
見たかったお花は見られませんでしたが、現地で詳しい方にお尋ねし、
目的地としていた場所に、間違いなく咲いていることはわかりました。
へっぽこが故に慎重になっていたことが幸いしたと思って、
もし気持ちが向かったら、また憧れのお花に逢いに行くかもしれません。