2月19日(金) ミカワシライトソウの謎解きにつくばへ
チャボシライトソウではないが、ミカワとも言えないと。
チャボはミカワの母種とされています。
少し古い平凡社の「日本の野生植物」のチャボの
写真も違っているようだ。
こうなれば、ミカワシライトソウと確認されている標本を
この目で見るしかないじゃないか。
とても幸運なことに、相方が国立科学博物館の植物研究部
研究主幹の秋山忍先生に、標本の閲覧と写真撮影の許可を頂けました。
約束の時間に研究室を訪ねると、先生が出迎えてくださいました。
先生はヒマラヤのユキノシタ属植物の分布や形態系統関係も
研究されている第一人者であります。
標本は全部で6点ありました。
一番古い標本は、ミカワシライトソウが発表された当時の1954年の
ものが2点。 新しい標本で1989年のものが4点。
採取地は、私たちが見た場所よりも北の地域だった。
一番の着目点は、チャボのように花が糸状であるかということだ。
標本を見る限り、ミカワシライトソウは糸状といえるものでした。
年月も経っているので、糸状の花被片がパラパラと少々崩れていた。
先生は、標本の作成者がミカワシライトソウと判断したものであり、
国立科学博物館として同定したものではないことを強調されました。
しかし・・この標本を基準に考えても、私たちの見たものは
ミカワシライトソウではないと思えます。
花が糸状で、葉柄が長く鋸歯が細かいのがミカワシライトソウの
特徴でしたが、私たちが見た植物は、花は線状で葉柄もさほど長く
ありませんでした。
撮影の許可も頂けたので細かい部分まで撮影しましたが・・
残念ながらHP上での公開する許可は、頂けませんでした。
研究室の方にお茶まで出していただき、
貴重な標本を快く見せて頂きました秋山先生に
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
当初より相方が感じていたことは、私たちの見たものは
ミカワシライトソウでもなくシライトソウでもなく
別種のシライトソウの仲間というのが一番しっくりきます。
近年キイシライトソウというのも発表されましたので、
これも新たな種であるのではないかとの可能性も・・・
いろいろなサイトを見ても私たちが見たものと似た植物を
ミカワシライトソウとしていますが、標本のような様子ではありません。
ミカワシライトソウはチャボシライトソウに似ています。
疑問解決した様子で、相方は狙い通りだったようです。
先生に御礼を述べて、研究室を後にしました。
時間もあったので、つくば実験植物園を見に行ってみました。
福寿海というものいるんですねえ~
フクジュソウとミチノクフクジュソウの交雑した園芸種だそう。
へーこれはどう見比べたらいいんだろう。
フクジュソウとして売られているものは、ほとんどがこの
福寿海だそうです。
カンアオイの仲間も沢山あって・・
どれもこれも自然の中で見たいものだと思います。
育てているものはどうも私はときめかないので、
ざっくり撮影したものをご覧ください。
温室にも世界各地から集められた、多種多様な植物がいました。
シダの葉に胞子がついているように見えたのは、なんとランの花。
植物の勉強にはなりますので、
お花のオフシーズンにはいいかも知れませんね。
花の季節には野山に出かけるべきじゃ~
茨城にきたら必ず食べニャー帰れん、
よがっぺ焼きをふーふぁ~しながらパクついて帰りました。
有意義な一日に感謝です。
さー私たちの見たシライトソウの仲間は、何なのでしょうかあーー!
そっそー、ちょっとしたお礼にコガネイチーズケーキをお送りしたら、
大変喜んでいただけました。
無添加の北海道クリームチーズ・生クリームを使い、
精製していないお砂糖や蜂蜜・果物・甘酒などで甘さを出しています。
濃厚なのにさっぱりした味わいで体に優しいチーズケーキです。
ちょっと疲れると甘いもの欲しくなりますよね。
糖質控えめで血糖値の上昇も緩やかなので安心の一品ですよ。
お隣の市のお店です。
今回は花が少なかったので、美味しいもの情報でした。
タナカ (日曜日, 16 9月 2018 18:37)
上掲のシライトソウ類ですが、ミカワシライトソウではありません。シライトソウの小型のもので三河地域に見られるタイプです。ミカワシライトソウは全くの別物です。
HiroKen (月曜日, 17 9月 2018 15:48)
タナカさん、コメントをありがとうございます。
上記本文中にも書きました通り、私たちも奥三河で見たシライトソウはミカワシライトソウではないという結論です。標本で確認しその思いを強めました。
ただ、奥三河で見られるタイプは、普通のシライトソウと大きさだけが相違するのでしょうか? 他にも注目すべき相違点があればご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。
タナカ (火曜日, 18 9月 2018 15:58)
私がイメージとしている当地方の小型のシライトソウは、大分昔ですが、三河槇原などの渓流沿いで見たタイプです。小型化しているという点以外には、普通のもの(中型の標準的な)ととくに変わりはないと思います。ミカワは、普通のシライトウとチャボシライトソウのやや中間的な性質をもち、ややチャボにより近い形態をしていて、見れば一見してシラとは異質な感じを受けると思います。とてもレアーな存在です。
HiroKen (木曜日, 20 9月 2018 18:08)
タナカさん、ありがとうございます。
いつか本物のミカワシライトソウを見てみたいものですが、レアーな存在とのことで願いが叶うかは、微妙なところですね。