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. 10月2日(日)    深山のイワシャジン参り

 

もう10月になってしまいましたねー

早い! 頭の痛い年末ももうすぐじゃない~

お花もだんだん少なくなってきたあ~

数年前に開花が見れなかったイワシャジン

どうしても開花している姿を見たいぞー

出来たらたくさん見たいなとあれこれ探ってみて・・

ここだ! と狙いをつけて向かってみることにした。

 

静岡の深山・・我が家からは5時間はかかりそうだ。

うねうね道をひたすらどんどん山の中へ、

里は曇り空でしたが、山中は濃霧になってしまった。

慎重な運転を相方に託して進む。

落石も多く、ガードレールがぺしゃんこになってる場所も~

おっこちたら誰も助けに来てくれないよー

 

(再生後に表示される動画のサムネールは当サイトとは関係ありません)

こんな濃霧の中、花を捜し始めた。 標高は1100m位。
こんな濃霧の中、花を捜し始めた。 標高は1100m位。

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岩がせり出している場所になってくると・・

あーー咲いてる!!

岩肌から垂れ下がって爽やかな姿が美しい。

 

イワシャジン (岩沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属  2016.10.02 静岡県
イワシャジン (岩沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属  2016.10.02 静岡県
イワシャジンの茎は細く垂れ下がる。 茎葉は細長く、長さ7〜15cm。 花も下向きにつけます
茎は細く垂れ下がる。 茎葉は細長く、長さ7〜15cm。 花も下向きにつけます
茎・茎葉・花柄・花とすべてが細長く、垂れ下がりますが、根生葉は卵心形(左上)
茎・茎葉・花柄・花とすべてが細長く垂れ下がります
イワシャジンの根生葉は卵心形、茎葉は披針形で互生します
根生葉は卵心形、茎葉は披針形で互生します
イワシャジンの花茎は細長く、2〜5cmほど。 花冠は5裂します。 花柱は花冠より短い。
花茎は細長く、2〜5cmほど。 花冠は5裂します。 花柱は花冠より短い。

 

株数は思った以上に多くありました。

岩のあるところ、イワシャジンありです。

山中を奥へ奥へと進みながら、イワシャジンを観察し続ける。

 

このような岩肌に点々と咲いていた。 霧が立ち込めていたが、花探しの障害になるほどではなかった
このような岩肌に点々と咲いていた。 霧が立ち込めていたが、花探しの障害になるほどではなかった
イワシャジンは、やや湿った岩肌に多く見られた。 花は10個程度つく。 終わった花も、これから咲く蕾もあった。
やや湿った岩肌に多く見られた。 花は10個程度つく。 終わった花も、これから咲く蕾もあった。
イワシャジンの萼裂片は線形で5〜8mm。 花柄にはヒゲ状の突起が数個あった(矢印部)
萼裂片は線形で5〜8mm。 花柄にはヒゲ状の突起が数個あった(矢印部)

 

土砂が崩れて道路脇に盛った中にも咲いている。

がけ崩れ防止網の中にも。

たくましさと、涼やかな姿が魅力的。

 

崩れた土砂を重機で道の脇に押しやってできた小山。 イワシャジンは、そんな場所にもたくましく咲いていた
崩れた土砂を重機で道の脇に押しやってできた小山。 そんな場所にもたくましく咲いていた
イワシャジン 法面のネットの間からも花を咲かせていた
法面のネットの間からも花を咲かせていた
途中、ほんの10分ほど霧がなくなり晴れ間が覗いた。 このときだけは暑かった。
途中、ほんの10分ほど霧がなくなり晴れ間が覗いた。 このときだけは暑かった。

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その他 ホトトギスリンドウセキヤノアキチョウジアキノキリンソウ

フジアザミシラネセンキュウミヤマママコナ・シロヨメナ

 

などを見ることが出来ました。

 

ホトトギス (杜鵑草) ユリ科 ホトトギス属
ホトトギス (杜鵑草) ユリ科 ホトトギス属

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リンドウ (竜胆) リンドウ科 リンドウ属
リンドウ (竜胆) リンドウ科 リンドウ属

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セキヤノアキチョウジ (関屋の秋丁字) シソ科ヤマハッカ属
セキヤノアキチョウジ (関屋の秋丁字) シソ科ヤマハッカ属
セキヤノアキチョウジ  アキチョウジより花柄が長く、萼裂片がとがる
セキヤノアキチョウジ  アキチョウジより花柄が長く、萼裂片がとがる

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フジアザミ (富士薊) キク科 アザミ属  ガレ場の斜面にたくさん咲いていた
フジアザミ (富士薊) キク科 アザミ属  ガレ場の斜面にたくさん咲いていた
フジアザミ 日本のアザミの仲間の中では最大級の花 迫力がある
日本のアザミの仲間の中では最大級の花 迫力がある

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シラネセンキュウ (白根川笈) セリ科 シシウド属
シラネセンキュウ (白根川笈) セリ科 シシウド属

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ミヤマママコナ (深山飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属  花は終盤、わずかに残り花が
ミヤマママコナ (深山飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属  花は終盤、わずかに残り花が
ミヤマママコナ  苞が全縁なので、ママコナでもシコクママコナと区別できます
ミヤマママコナ  苞が全縁なので、ママコナでもシコクママコナと区別できます

 

更に奥にも行きたいところでしたが・・

霧がまたまた大発生してしまったあー

危険度も増すし・・

帰りの時間も考えると退散したほうがよさそうだ。

 

危険な林道を走り、ぽちぽち歩きの花さんぽとなりましたが、

見たかったイワシャジンの美しさに魅了されて・・

十分に堪能できました。

意外な花のスポットであったことは収穫です。

また別な季節もいいかも知れませんね。

 

お抹茶や干ししいたけ手作りこんにゃく山芋など仕入れて帰ります。

豊かな水に恵まれた素敵な里でしたよ。

 

帰りは地獄の事故渋滞にはまり・・

休憩を挟み6時間かかりましたぞ~

やめてー渋滞は~

 

 

コメント: 4 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    ゆき (土曜日, 08 10月 2016 06:16)

    おはようございます、hiroさん、Kenさん、お二人から、優しい御言葉をいただき、嬉しいです、ありがとうございます、秋も深まる雰囲気ですね、イワシャジンを自生の写真ありがとうございます、花の色の変化も、様々で、美しい、濃霧と崖崩れの危険の中の花さんぽ、実りの多い、貴重なイワシャジンの安住の地ですね、秋のお花たちに、富士アザミ、憧れのお花も、写真で、紹介して、くださり、感激しました、嬉しいです、立派な株に、可愛いお花が、ありがとうございます。

  • #2

    Hiro (土曜日, 08 10月 2016 09:43)

    ゆきさん
    すっかり涼しくなって秋が深まってきましたね。
    気温の変化がありますので、お体大事にしてください。
    濃霧の中でしたが、涼やかで美しいイワシャジンを見ることが出来ました。
    初めて入った山域でしたが、
    ダイナミックな山で意外にもお花の山なんだと知りました。
    ちょっと遠いのですけどね~

  • #3

    yumi (火曜日, 14 3月 2017 15:32)

    岩シャジンの前に赤花岩カガミも見せていただきました。羨ましいばかりです。大阪の周辺や高山植物園などで見られる物もありますが、無い物ねだりなのかもしれませんが、やはり羨ましいばかりです。環境って大事ですね。開発や山林の放置など色々な問題があると思いますが、自然は残していただきたいとおもいます。

  • #4

    Hiro (火曜日, 14 3月 2017)

    yumiさん
    コメントいただきありがとうございます。
    東京在住のため色々なお花を見たく、
    あちこちと出かけております。
    関西地域にはまだ行っておりませんので、
    いつか花さんぽしてみたいと思っております。
    またお気軽にHP見にいらして下さい。

 

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