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 6月1日(日)    ここだけに咲くスミレ

 

信州も朝から雲一つない晴天で気温も上昇している。

諏訪の町から中央道で移動します。

昨年北信州の花友さんが見つけた、希少なスミレを見に行く。

去年は引越のためにこの時期はほとんど花さんぽ出来なかったので、

今年こそは見るんじゃ~!と気合入ってます。

 

町の中心街を抜けるのに渋滞で時間がかかってしまった。

この町は馴染みがあるので懐かしい。

急な山道を登っていく、

森は夏の虫の声で体感温度を上げてくれるね。

よおーし、ここだ!

じっくり目を凝らして歩いていく。

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イカリソウが咲き残っていました。

タチツボスミレ フタバアオイがいっぱいだ。

ニリンソウはまだ咲いているんだな。

チチブシロカネソウはほとんど終わっていました。

 

イカリソウ (碇草) メギ科
 イカリソウ (碇草) メギ科
フタバアオイ (双葉葵) ウマノスズクサ科
 フタバアオイ (双葉葵) ウマノスズクサ科

ニリンソウ (二輪草) キンポウゲ科
 ニリンソウ (二輪草) キンポウゲ科
チチブシロカネソウ (秩父白銀草) キンポウゲ科
 チチブシロカネソウ (秩父白銀草) キンポウゲ科

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さーお目当てのスミレは?? どれどれ~、

あー咲いていたよー、タデスミレ

でも~、一株かあ~ 蕾の状態のものも含めて数株だけだ。

貴重で、ここだけにしか生き残っていないのだから、

ありがたく撮影させてもらいましょうね。

 

タデスミレ (蓼菫) スミレ科  2014.06.01 長野県
 タデスミレ (蓼菫) スミレ科  2014.06.01 長野県

 

雰囲気はタチスミレにも似ますが、

葉がスミレらしからぬ形で、

タデ類の葉に似ているのが特徴ね。

 

タデスミレ  スミレらしくない、変わった形の葉
 タデスミレ  スミレらしくない、変わった形の葉

 

花は気品あって凛として美しい姿。

すらり美人さんかな。

 

タデスミレ どう見てもスミレと思えない披針形の葉と、それに似合うシャープな感じの花
 どう見てもスミレと思えない披針形の葉と、それに似合うシャープな感じの花
タデスミレ  花弁は細長く先端が尖る感じ。側弁の基部に毛があり、柱頭は細いこん棒状でした
 花弁は細長く先端が尖る感じ。側弁の基部に毛があり、柱頭は細いこん棒状でした
タデスミレの居は短く、4mmほど。萼片はスラリと細長い。
 居は短く、4mmほど。萼片はスラリと細長い。
タデスミレの托葉は、くしの歯状に切れ込んでいました。
 托葉は、くしの歯状に切れ込んでいました。

 

じっくり撮影させてもらって満足していたら・・

周辺の探索から戻って来た相方が

「ちょっと、こっちは見たのか〜?」と。

なんやねん!文句あんの?

しかしなんと相方が指差す谷側に、

7株ほど綺麗に咲いていましたあー

 

ちらりと見ただけで、ニリンソウと混じっていたので

確認できていなかったのだ。

こりゃー失態でしたなあ~。

大喜びで、咲いていた花全部、撮影してきました。

周辺を踏みつけないようとても気を使い、足がガクガクでした。

 

タデスミレは全国でただ1箇所、この近辺だけに咲く非常に貴重なスミレです
 全国でただ1箇所、この近辺だけに咲く非常に貴重なスミレです

 

いつまでもこの地に咲き続けて欲しい・・絶やしちゃいかん!

 

この近くの山に、お世話になった方が眠っているのです。

それに、この山域のそばを何度も通っていた。

私に親切にしてくれた、おばちゃんの姿が目に浮かんだ。

「来てくれたんだね」そんな言葉が聞こえたようだった。

今まで出逢った人の中で、特に私に親身になってくれた

大事な人だったから・・

おばちゃん、一緒にここに見に来ればよかった・・

こんなに近いのに・・

またタデスミレに逢いに来たい。

 

タデスミレに感激して・・

相方が自分で見つけたホテイ様を見て帰ろうと言うので、

中央道に乗って移動です。

新しい道も出来たりして、この辺りも

10年ちょっとで変わったなあー

 

途中諏訪湖SA(上り)で、最近洋食レストランから衣替えした

お蕎麦屋さんで食事しましたが・・

ねずみ色のソウメンみたいだったあ~ おいしくない!

相方が注文した鴨南蛮は鴨肉がガチガチで

ネギは焦げ目をつけただけでボリボリの半生。

もう絶対に食べないぞ!

 

さて自生地近くに到着、さっそく歩いて向かう。

がけ崩れが更にひどくなっている。

ホテイ様は無事だろうかねえ~

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途中、コミヤマカタバミが咲いていました。

ヒメスミレサイシンが木の根元でわずかに生き残っている。

シロバナノヘビイチゴ サンリンソウ まだ元気なチチブシロカネソウ

なども咲いていました。

 

コミヤマカタバミ (小深山酢漿) カタバミ科
 コミヤマカタバミ (小深山酢漿) カタバミ科
ヒメスミレサイシン (姫菫細辛) スミレ科
 ヒメスミレサイシン (姫菫細辛) スミレ科

シロバナヘビイチゴ (白花蛇苺) バラ科
 シロバナノヘビイチゴ (白花蛇苺) バラ科
サンリンソウ (三輪車) キンポウゲ科
 サンリンソウ (三輪車) キンポウゲ科

チチブシロカネソウ (秩父白銀草) キンポウゲ科
 チチブシロカネソウ (秩父白銀草) キンポウゲ科

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さーいるかなあ? ホテイさまあ~ 

あーちらり見えた! エバンゲリオーン!

 

ホテイラン (布袋蘭) ラン科
 ホテイラン (布袋蘭) ラン科
ホテイラン
 ホテイラン

 

でも以前のような群生が全くないよ。

いったいどうしたんだろう? なんでこんなに少しなん?

そんな時に、植物監視員の腕章をつけた女性がやってきた。

「ホテイランですか?」と尋ねられた。

鹿が山を荒らして、ホテイランも被害を受けているそうです。

ネットを張って鹿の侵入を防ぐ工事をするという。

もうここで花に接近しての撮影は出来なくなるとのことでした。

非常に残念だけど仕方ないのかな。

 

ホテイラン
 ホテイラン

 

それよりも、相方はここのホテイランは自分が見つけたと

威張っていましたが~

地元の方には知られている場所だということがわかり、

ちょっとがっかりしていましたあ~

そりゃー地元の人はとっくに把握してるでしょうよ。

私たちでも見つけられた花なんだからー

もしこの花を見つけても、観察だけして、そっとしておいてね。

.

帰りに、以前サクラソウを見つけた場所にも

立ち寄ってみましたが、もう終盤でした。

しかしなんだか花の数が減っているような感じがしましたね。

別荘地のお庭に明らかに植えられたように群れていたりして~

あーきっと連れていったんだなあ。

自然味なくてがっくりねーここにそのままにしておいてよ。

ホソバノアマナも残り花が・・

ナンブワチガイソウは元気に咲いていました。

 

サクラソウ (桜草) サクラソウ科
 サクラソウ (桜草) サクラソウ科
ホソバノアマナ (細葉の甘菜) ユリ科
 ホソバノアマナ (細葉の甘菜) ユリ科

ナンブワチガイソウ (南部輪違草) ナデシコ科
 ナンブワチガイソウ (南部輪違草) ナデシコ科

 

沢山花を楽しめた一日でした。

帰りは最悪の中央道渋滞にしっかり巻き込まれました。

談合坂SAで車線規制をするのが渋滞の原因のひとつだよー

なんでこんなことするのかわけがわからない。

なんとかしてくれ~~

 

北信州の花友さんのお陰で、貴重なタデスミレを

見ることが出来ました。

ありがとうございました。

  

 

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