6月11日(月) 赤城の山で花捜査(1)
日曜日はすっきり晴れて、
赤城山にヒメシャガ探しに向かった。
前橋インターから赤城山を目指す・・
前橋から赤城山コースなど、
私にとっては馴染みがない。
赤城南面コースばかりだからね。
街中を抜けるコースは時間がかかる・・
車中、ナビの選んだコースに不服~
北関東道の南前橋から向かったほうがスムーズだった、
などとぶつくさ言ってると、
Ken様ご立腹のようで、
ひゃー空気悪いわー
子供の頃から、家族で山に行くっていうと、赤城山が多かった。
小さい頃の記憶が蘇る・・
舗装のされていない時代、小沼から降りる道だったと思うが、
道幅も狭くて落ちてしまいそうでー とにかく恐かった~
どうか無事に山を下りられますようにと祈っていた。
恐怖におののく私の目に飛び込んできたのはー
道から車がダイブした痕跡が!
車が~~落ちてるじゃんかー!!
そして、木の枝にシャツがぶら下がっていた・・
「やだーなんでこんな道で帰らなきゃいけないのー」
半泣きで、運転する父に訴えたものです。
大丈夫だよと、気楽な父だったような・・
生きた心地もしないドライブ。
赤城山には、そんな幼い頃の恐怖感が強く残っているのです。
赤城山はツツジ祭りと旗を掲げていた。
どうりで・・人も多く車も多い。
木の花にときめきが薄い私は・・
ヒメシャガさえ見れたらそれでいい。
小沼駐車場は観光バスも連なって大渋滞。
あちゃー駐車できないじゃん。
なんとか道路わきの駐車スペースを確保できた。
ほっと安心、お手洗いに入ってから歩こうと小沼のトイレへ~
男女兼用のトイレは2つ・・
なんじゃー!鍵が壊れてドアが閉まらないじゃんかー
男性専用もひとつは同じ状態で、
「入ってまーす」なんて言ってる人もいる。
こんなピーク時、トイレくらい直してよー
仕方なく、Kenにドアの前で押さえてもらった。
幸先悪いな・・
でも山は気持ちいいです。
ミツバツツジ トウゴクミツバツツジ
シロヤシオ レンゲツツジが鮮やかです。
この花たちを狙ってのカメラマンの多いこと・・
私はさくっと撮影すればいいざんす。
おとぎの森に向かうのだけれど、
途中で分岐が・・またここで一悶着。
下調べをKenに任せたので、
私はざっくりとしかコースを把握していない。
ぶーたれながら左のコースを進む。
またまた分岐、
銚子の伽藍(ちょうしのがらん)という場所に行きたい。
しかし案内板には書いていないよー
山を下りてきたご夫婦に聞いてみる。
どうやら斜め上に向かうコースのようだ。
ヒメシャガの様子を聞いたら、一輪だけと・・
なんだってーそんだけなの~
逆にカモメランは見ましたかと聞かれたが、
カモメランが咲くような場所なんて全くなかった。
コースはわかったので、
素直に進んでみる・・
ツツジでいっぱいの尾根を歩く。
ちょいと尾根の横を除くと、断崖絶壁になってるー
ふえ~恐い!
子供でも走ってきたら、まっさかさまに落ちるよ~
私の恐怖心は高まる、子供の頃の危険信号が
ピコンピコン鳴っている。
なんだか花どころじゃない気分に陥る~
元気なおば様集団がわっせわっせと登ってくる。
みなさんザックを降ろして、銚子の伽藍に行ってきたようだ。
フーフー言いながらしんどそうー。
ヒメシャガの事を聞いてもわからないようだ。
銚子の伽藍に降りる地点に着いた。
最大の難関、谷に降りるのだ。
狭く急傾斜、足場の状態は悪く、一気に伽藍に下る道・・
一歩踏み間違えれば、転落か大怪我するのは確実だ。
なんだか気が進まない・・
「行くな」と心の声が叫ぶ、
もう私はここで降参、行きたくないと宣言。
たった一輪の花のために命は落としたくない。
(そんな深刻な場所じゃないと登山者は言うでしょう。
ですが私には無理)
Kenはザックを降ろして身軽になり、見に行ってくると。
非常に不安だ・・コロコロパンパンのお腹で
伽藍に転がり落ちるのではと心配になる。
無理なら戻ってよー 私じゃ助けられないんだからね~
待っている間も落ち着かない。
この場所もふらりと体がよろければ落ちる、
ヒメシャガはもうどうでもいい・・
しばらくすると、Kenがぜーぜーしながら戻ってきた。
安堵したわー。
残念ながらヒメシャガはなかったと・・
伽藍までの道のりはなんとか大丈夫であったが、
伽藍ってのは本当に危険な場所。
滝つぼに落ちたら最後です。
崩落地に囲まれた場所なので、
落石でも起こったら一環の終わり・・
調べたら昔はこの伽藍の滝に鎖があり、
沢登りの人などが利用していたそうですが、
死亡事故が多いので取り外したそうです~
やっぱ恐い場所だったのねえー!
ここを探るのはやめようと、あっさりと諦める。
もと来た尾根道を引き返す。
登山の人には赤城山は魅力ある山だと思います。
たくさんの山と変化に富んだコースがありますからね。