7月12日(火) 北志賀(2)
北志賀の朝・・
母は夜中2時には目覚めてしまったようだ。ぱたぱた歩き回り、
やることないなと寝ている娘に1時間おきに話しかけていたようだ。
お陰で娘は睡眠不足に陥っていた~
おかんの行動サイクルはどうなってるんだー
私達は6時に起床し、娘と一緒に朝風呂に・・
おかんはとっくにいっちまって、さんぽも済ませて涼んでいた。
せっかく出掛けてきたのだから、ゆっくりしていればいいものの・・
おかんの性分なんですかねえ~
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みんな朝風呂にはいり、朝ごはんまで時間があるので、
近くをおさんぽしました。
イチヤクソウ ウツボグサ ヒヨドリバナ キリンソウなどが
高原を彩っている。
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スキーシーズンなどは賑わっているのだろうか・・
非常に閑散としている。
閉館中の宿泊施設も多い・・
バブルの頃にこぞって建築したんだろうね~
お土産やのご主人が駐車場を掃除をしていて、
「ここはなんにもないよ~」と笑っている。
自然が何よりのご馳走だと思うのだけどね・・
日本全国リゾート地は厳しいのだろうな。
しかし、宿泊したホテルはとても努力している。
どうやったらお客様が喜ばれるかと試行錯誤しながら、
最適な居心地の良さと天下一品のお料理で勝負している。
スタッフのお客様に対する接客態度も親切丁寧、
やはり生き残れる魅力を磨いていますね~
うんうん・・ここにして大正解だ!
おさんぽを済ませたら、ロビーに売店があり・・
いわゆる、ありきたりなお土産コーナーではない。
アジアンテイストの小物や草木染のスカーフ 麦わら帽子
インド綿のブラウスなど 素敵な商品が並んでいる。
おかんは帽子を2点ペイズリー柄のワンピース 茶色いスカーフ
ホテルのチーズケーキを買い込んだ。
娘もオリーブのケーキと地ビールセットにグラスを付けて
友人のお土産としていた。
そんな楽しいお買い物も出来たならよかった~
私はまたきちゃお~ともくろんでいたので・・買いませんでした。
朝ごはんの時間になったので、ダイニングに・・
朝はバイキングだ、2組しかいないのに結構おかずも豊富。
嬉しいな~あったかーい手作り豆腐もある。
自家製ケチャップにウインナーがおいしい。
少しづつおかずは全部頂いてみました。
Kenと娘はパンにしていたのですが、
クロワッサンが特に美味しいとおかわりしていました。
ヨーグルトに手作りりんごジャムを添えたら
爽やかで美味しかったですぞ。
朝からもくもくと沢山食べて~
ここの食事は今まで一番だ、4ツ星にしちゃおーかな!!
この竜王高原の山頂近くにも湿原がある。
アワラ湿原にもミズタビラコがいるかも知れんというので、
立ち寄ってみることにする。
フロントの方に場所を聞き、車で近くまでいけると
教えられました。山で食べてくださいと手作りマドレーヌを
手渡されお見送りして頂いた。
スキー場をくぐり抜け、ずんずん山を登る
結構深い山です。
熊も多いからと言っていたが・・その通り熊さんの棲家だね。
道のどんずまりに車を止める。
案内には手軽に行けそうな時間コースが書いてある。
じゃあ大丈夫だなと4人で歩き出した。
5分で着く三日月池とあったが・・
なんだか5分じゃ無理だと感じたなあ。
おかんの足取りが心配だったが、なんとか大丈夫。
トキソウが咲きミズチドリももう少しで咲きそうでした。
トンボも飛び交っていました。
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ここから200メートルでアワラ湿原だというので、
気楽に歩いていた。
途中木の根元にジガバチソウが数株咲いていた。
そこから少し歩いていたら・・
「もう歩けないから、ここにいる」とおかんが言い出す。
え~もう少しみたいだけどな・・
いいよ行っておいでというので、心配ながら娘と先を急いだ・・
しばらく歩いても湿原は現れない・・
200メートルって本当なのか~とっくに越したよね。
途中娘の肩に毛虫が止まり、ぎゃ~と大騒ぎして、すっころんだ~
ここで娘はくじけてしまったようだ・・やれやれ、
「あ~こんなに怖い山の中を歩くとは思わなかった・・
ばあちゃんひとりあそこに置いて待たせるのはかわいそうだよ」
と言い出し・・
ミズバショウの咲き終わりが化け物のように巨大化した葉を見て
ショックを受けていたし・・
あ~おかんも娘も山は連れてこれんなあ~と・・
気ままなおかんとマイペース娘だにゃ~
おかんを置いておくのも姥捨て山みたいな
気持ちにもなってしまった。
この二人に翻弄させられて、やけのやんぱち状態だ。
あまり変化の無い様子もあったので、
私も娘と引き返すことにした。
Kenがあとからやってきて、
「おかあさんは歩けなそうで、水を渡してきた」と・・
やっぱりひとり待たせてられないわ~
Kenはせっかく来たから、もう少し歩いてみるよと先に進んだ。
おかんはしゃがみこんで待っていた。
あ~こんなに歩けなくなっちゃったんだね・・
勝気で元気満点の母も歳をとったのだ。
一人暮らしをさせていることが不安になってきた。
なんとか最初の三日月池に戻り、
ホテルでもらったマドレーヌを食べてKenを待つことにした。
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しばらくしてKenが戻ってきて・・
「あと少しのところでミズタビラコが咲いていたんだよ!」
が~ん!!見たかったわ~
がっかりゲージが振り切ったぞ!落胆し力が抜けた・・
二人を待たせてまた見に行くかと言ったが・・
つまらないなど飽きちゃったなど・・
ぐちぐち言われても厄介なので、
いいよ・・また来年見に来るわ~
花さんぽに同行させるのは無理ねと
実感したのです・・とほほ~
てなわけで、本日の花さんぽは終了です。
午前で終わる花さんぽは初めてや~
そして、娘が立ち寄りたかった小布施に向かいました。
途中でおそば昼食としました。
特別に美味しいとは思いませんが・・いたって普通でした。
絵画や古い町並み建物など、娘は大好きなので・・
娘にとっては、やっと最後に自分が楽しめる場所となったかな~
桜井甘精堂にて、栗鹿の子 栗水羊羹を買い込む
私はここが一番好きかな~
娘はまず栗パフェを狙っていたようですが・・
栗の木テラスは超満員で何人も待っている。
待ってまで食べたくないと、すぐに食べられる栗ソフトを
おかんと食べていた。
私は小布施の猛暑に参ってしまった~信州なのにーあぢ~よ!
甘いものは食べたくない。
Kenは栗シュークリームを食べていましたぞ~
北斎館で作品鑑賞をするというので、
おかんと娘で入っていった。
私達は車を移動させて、市営駐車場に止めた。
エアコンをつけているのに、日差しに負けてぜんぜん涼しくない・・
どこかお店で待つことにした。
小布施の中心地で、ここだけが賑わっているんだろうね。
次々とマイクロバスがやってきて、
恐ろしいほどに人が溢れている~
ぎゃーやだやだ・・この人の波には呑まれたくないわー
風味堂というお店に逃げ込み、カキ氷を食べて待つことにした。
栗餡蜜をおみやげに買ってみたが・・
大したことないので買わないほうがいいです。
しかし・・小布施は栗様サマですなあ~
大盛況ですわー地元の方々のPR活動の成果なんでしょうな~
この店で待ってるからと娘にメールを送っていたが・・
出ましたよ~とメールが来て、北斎館隣のお店だから
すぐに来るのかと思ったら・・
「ばあちゃんがもう動きたくないと言ってるー」なんじゃ~それー
店から迎えに行ったら、娘がばあちゃんがいなくなったと
探し回っている。
私も走り回って探す・・そしてKenからメール
「おかあさんトイレにいたよ」
もう~どうなってんのさー猛暑の小布施で私は汗だくだー
娘もへきへきになって・・座り込んでいた。
「駐車場すぐそばだから歩いてねーもう帰ろうね!」
おかんはけろっとして、うん帰ろうーとさ〜やれやれ・・
小布施スマートインターからすんなり高速に乗り込む。
途中横川SAで休憩し、おかんが釜飯を買うと言ってる・・
あ~これを夕飯にするんだね。
「5個下さい」はあ~?おかん、なんで5個やねん~
あれ・・4個か~なんで5個っていったん?
お父さんにも買わなきゃと思ったのかも・・と、
おとんへの意識が抜けていないのだね。
しかし・・確か横川の釜飯900円だなんて高いし、
大して旨くないとわめいていたのに~
一方娘は・・釜飯より、だるま弁当がよかったとほざくし・・
はいはい、あんたはだるま弁当フリークだったね。
小布施から足利までなんと約2時間程度という速さで到着した。
おかんは一泊の旅行で庭の植木がだめになってしまうと、
いとこのお姉ちゃんに水やりを頼んでいたらしい。
暑い中、親切に水やりに来てくれたようだ。
ありがたいことです・・感謝致します。
釜飯を食べて、Kenは速報でミズタビラコを
トップページに掲載した。
娘は一緒に帰るかと思ったが・・
ここに来て、またまたマイペースコメントが~~
「人と関わるのに疲れたから足利から電車で帰る」なんて奴だ!
おかんは暇なんだろうから泊まってけ~といってる。
「やだ!」と娘は即答。
駅まで娘を送り・・「わがまま言ってすいません」
と電車に乗り込んだ。 もう〜好きにしろ!!
さあ~我々も帰りますか!
いやいやー大きな子供のおともりに行ったみたいな慰安旅行~
花さんぽは二人でいいやーと思い知らされた2日間でした。
こんなに花写真を撮らないお出かけは初めてでござんした。
はちゃめちゃ家族だというのバレてしまったかー
運転手Ken殿お疲れサンキューでした。
おかんが、父への深い想いがあると知った旅ともなったのかな・・
50年近くの絆はほぐれる事がないんだね。
いつかみんな同じような経験をするのだろうな・・
今そばにいる人を大事にして生きていきましょうね。
疲れたけれど・・忘れられない旅になった・・
おまけ・・
マイペースひとり大好き娘が刺繍してくれたカーディガン
<訂正>
ミズタビラコと思っていた花は、その後の調査でミズタビラコの変種である、コシジタビラコであることがわかりました。本文は直していませんが、ここに訂正させていただきます。(2011.07.15 20:25 Ken) →コシジタビラコ
かのん (水曜日, 13 7月 2011 11:53)
高原をちょっと歩いて、観光地の美術館に行って、お土産買って帰る。
ハハハ、これが普通の行楽旅行っていう感じでしょうか。
親孝行出来てよかったですね。
花さんぽは、またお二人で時間を気にせず気の済むまで行って下さい^^
それにしてもミズタビラコが、もうちょっとのところで見れなかったのが残念でしたね。
>ミズバショウの咲き終わりが化け物のように巨大化した葉を見てショックを
ハハ、そうですよね~
可憐な水芭蕉を知っているとビックリしますよね。
この分だと、お嬢さんを花友に仕込むのは無理かな^^
子供でも親の思う通りに動いてくれないものですね~
でも可愛い刺繍、上手いですね。
みんな好きなことが違うのが良くわかりました^^
まあとにかく暑い中の慰安旅行、お疲れさまでした。
hanasanpo (水曜日, 13 7月 2011 17:39)
なんとか慰安旅行無事に行って来られました。
花さんぽにつき合わせるのは無理でしたね・・
ミズバショウの葉には、相当ショックだったみたいです~
インドア派の娘は花友にはなれませんね。
刺繍に凝っているので、やっと私にも作ってくれました。
なかなか一緒に旅行も出来なかったので、
いい思い出作りになったかな。
あひる (金曜日, 15 7月 2011 11:04)
琵琶湖の湖西に、志賀という所があって、
比良山系で高原っぽいのもあるみたいで、
思わず、わざわざ、遠い所にって思ってしまいましたが^m^
信州にも志賀高原があるんですね^m^
(滋賀の志賀の方が、マイナーなんやと思いますが^_^; )
2組のお客さん、少ないのは、スキーシーズンやないからでしょうか。
ゆっくりはできますが、気になりますね。
よいところは、また利用したくなるでしょうね。
そういえば、新婚旅行から、旅館に泊まったことないなぁ。
なになに、手づくりリンゴジャム!
手づくりマドレーヌ!
素敵! おとめに戻りそう\(^o^)/
三日月池、伝説でもありそうな名前ですね。
ミズチドリのつぼみ、かわいい!
山野の○分は、都会の駅より○分以上にサバ読んでいるって感じますよね。
ミズタビラコ、キュウリグサに、似てますね?
お母さん、色んなストレスが一気に来て、
リズムの調子がずれちゃっているのでしょうね。
年をとると、色んな事がおっくうになっちゃうし。
ずっと、お父さんがそばにいらっしゃるんですね。
生活の一コマ一コマ、いつも一緒なんですね。
今回の歩きは、お母さんの、いい刺激になられたと思いますよぉ。
大変やっと事も、いい思い出ですね!
おお!娘さんの刺繍、上手ですねぇ。いいお嫁さんになりそうですね(今時お嫁さんって、死語かもですね ^_^; )
hanasanpo (金曜日, 15 7月 2011 22:15)
あひるさん
琵琶湖のそばにも志賀ってあるんですねえ~
知らなかった・・
そろそろ西も気になってきてますぞ!
ミズタビラコは検証の結果コシジタビラコとわかりました。
キュウリグサの仲間です。
おかんは歩くのが全くだめだめになってきちゃいました。
「歩こう会」なるものに参加していたんですがね~
熊もやってきそうな山で、置いて待たせられないって思いました。
そして、花さんぽには付き合せないことに決定しました。
娘っこは大学ではテキスタイルをやっていたので、
本来の本領発揮でしょうか~
物心ついたときから、絵を描くか何か物を作るかずっとしていました。
手を動かさない日はなかったと思います。
小さい頃はTVチャンピオンの図画工作王選手権に出たくていたのですが、
グループ3人なので・・誰もいないからと悔しい思いをしていました。
今は好きなときに自分の気ままに何か作るのが一番と思っているみたいですね。
絵や物を作るのは職業にしたくないようです・・
あ~学費返せー!
ちなみに・・彼もいないので、嫁なんて程遠いと感じます。